東芝 車谷社長辞任
概要
東芝の代表執行役社長CEOの車谷暢昭氏が同役職を辞任することが4月14日に公表された。
車谷氏は2018年4月に、当時アメリカでの原子力事業で巨額の損失を出し、経営悪化に陥っていた東芝を再建するために会長に就任、そして2020年に社長に就任した。在任期間は3年。
後任として、前社長で現会長の綱川智氏が復帰する。
なぜ?
東芝は4月6日に、イギリスに本拠を置く投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズなどから買収提案を受けた。車谷は東芝の社長に就任する前、CVCの日本法人のトップを務めており、古巣からの提案となる。
そのことから、提案の背景が不透明であると批判が相次いだ。
また、東証2部に降格になっていた東芝は、今年1月に念願の東証1部への復帰を果たしたばかり。そんな矢先にCVCからの買収を受けて、非公開になることに対して、取締役会内で反発があったという話も。
社内や株主からの不信感も高まっていた。
こういった経緯があり、東芝内で車谷氏の解任案が出されるという動きが出てきており、結果車谷氏自らが辞任をする幕引きとなった。
これから
社長を交代した新経営陣にて、CVCからの買収提案を再度検討することになる。
CVCからは1株5000円、総額2兆3000億円で買収するとの提案が来ているが、一部の物言う株主からは「安すぎる」との声も。
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