バーチャル恋愛
映画「her/世界でひとつの彼女」を
最近見ました。
この作品は
2013年10月に公開された映画で
(日本では2014年6月公開)、
2025年の世界を描いています。
AIと恋に落ちる話で、
アマゾンのアレクサやiPhoneのSiriと
恋に落ちるみたいな話です。
主人公は
一日中PCに向って仕事をし、
仕事の後もPCで遊び、
人と会話するのは
同じ職場やマンションの人との
挨拶くらい。
家族くらいしか
会話しない未来社会なのに
主人公は離婚調停中なので
いつも一人です。
三食を独りで食べ、
毎日、誰とも会話しません。
だから
誰かと感情を分かち合うことを
渇望していて、
AIと感情を分かち合うことで
心の平安と喜びを得ます。
撮影場所は、中国・上海。
未来都市っぽくて、
人間味がないところが
主人公の乾いた心を
視聴者にも感じさせます。
<映画の予告編>
人は
自分の気持ちを理解されたいし、
自分の気持ちに共感してくれる人が
欲しいもの。
自分の立場を理解してくれて
「よく頑張ったよ」と言ってくれたり、
自分の夢を叶えることを
一緒に考えてくれる人、
応援してくれる人が欲しい。
でも、生身の人間だと
相手も同じことを期待しているし、
自分と向き合うとき以外に、
相手は様々な刺激を受けている。
例えば、仕事で失敗して
落ち込んでいる。
仕事が上手く行って
気分が乗っている。
そういうとき、
相手も自分の話を
聞いて欲しいと思っていて
こちらの話を受け止める余裕が
なかったり、
こちらの期待する反応では
なかったりする。
つまり、
その人の心理状態によって
態度が変わります。
でも、AIなら、
感情が安定していて
いつでも
こちらの話を聞いてくれる状態。
そこがよいのかな、と
映画を見て感じました。
また、生身の人間の場合は
恋愛に性的魅力が大切で、
これにどうしても
振り回されてしまう。
イケメンだから
いくらでも恋愛のチャンスがあるので
相手と全然向き合わない。
ブサメンだと
恋愛のチャンスが全然ない。
バーチャルだと外見に関係なく
心だけで向き合えるところも
よいのかなと
映画を見て感じました。
映画「her/世界でひとつの彼女」は
アマゾン・プライムなどで見れます。
アマゾン・プライムだと
標準画質でのレンタルの場合
300円です(2024年8月2日現在)。
今回は
「バーチャル恋愛」
をお送り致しました。