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某食品工場でバイトした話①
先日、某食品工場で単発のバイトをした。
何を見ても口コミは最悪。
星、1.8の企業である。
(あくまでもバイトの口コミが、です。)
「機械くらい働かされる」
「社員全員前頭葉がない」
とんでもない悪口である。
なぜそんな会社に応募したかはさておき、初日は1時間早く来るよう指示があったので余裕を持って到着。
守衛で受付を済ませ、事務処理を行う。
ちなみに苦労して書き上げた履歴書は見てもいなかった。
指示通りの制服に着替え、配属先の部署までは車移動。
ぎゅうぎゅうにワンボックスに詰められた白装束の集団。
某宗教団体を思い出した。
名前何だっけ。
(どうでもいい)
到着後、表情筋皆無の男性社員の指示によりポジションが決定。
おそらくこういった人間が評価1.8という数字を叩き出しているのだろう。
深山、山積みのパンを並べて(もうパンて言っちゃってるじゃんwww)ラインに流すポジションを命じられた。
この作業のパートナーは大陸出身のおじさん。
ベテラン。
優しい。
好き。
表情筋死んでない。
ところでこの作業、意外と早い。
意外とどころか結構早い。
ドカンと山積みにされたパンの山を、アニメだったら手が見えないくらいのスピードで並べていく。
並べど並べど積まれる。
それでも流す。
正直初日の人間には間に合うスピードではない。
深山とベテランの手によりお行儀良く並べられたパン達はその先にある不思議な機械により中にクリーム的な何かをガシャンガシャン入れられ、おそらくその先で袋に入る…多分。
(そんなゆっくり見てる暇ない)
こんな商品あったっけ。
全国区なのか。
そんなことを考えながら無我夢中でパンを並べた。
そして2時間もするとなんと深山、ソロを命じられる。
別種のパンが流れて来るのを1人で並べるお仕事である。
しかも2列で。
これがまた大変。
自分がへたればここの全員の作業が止まる。
「ラインを止めるな」
映画が撮れそうだ。
これはもう皆様暗黙の了解で水も飲めないしトイレも行けないのでは。
だってそんなこと言い出す雰囲気もないし。
「遠い」人間なのをこれほど感謝した日はなかった。
ソロを命じられたこの種のパンは先程の大量山積みとは違い、山になって流れて来たかと思えば後方ポツンが登場する。
その間少しゆとりが生じる。
でも油断しているとまた群で現れる。
私はポツンを「典さん」と名付けた。
(なんだか分からない貴方はこれを機に競馬を始めましょう)
典さんが来るまでに馬群を捌く。
待って。
するとあそこの角は4コーナーだよね…
急激に下るコースがあるから障害レースなのでは…
障害じゃアレ典さんじゃないじゃん!!!
じゃああのポツンは誰なのよ!!!
ってなことを考えながら気づいたら4時間経っていた。
後半早かった。
日本中央競馬会よありがとう。
なんだかんだ楽しかった私は帰って翌週のバイトにエントリーした。
次に配属される部署が初日よりも過酷だと知らずに。