某食品工場でバイトした話⑤

大丈夫ですか。
皆様飽きてませんか。

今回で初心者マーク最後です。



相変わらず建物内での移動に自信がないので可愛いバイトちゃんのナビ
で移動。
行ったことないって言って引率お願いしたのにいざ行ってみたら先週と同じ部署だった。



どなたか私の海馬知りませんか。



手洗い、コロコロをして待機。
すると先週一緒だった桐島かれん似のお姐様（以下桐島さん）を発見。
そして深山、桐島さんとお団子のパック詰めを命じられた。

まず、準備。
①指にテーピングをします。
両方の親指と、人差し指に。
そうね…だいたい３、４回は巻いたかな。
②それから『ストップ映画泥棒』のあいつがしてるみたいな白手袋をして…
③そして更にいつものビニール手袋を装着。

聞いたらかなり熱い団子が流れて来るそう。
この装備はその竹串で火傷しないように、だそう。
『これしたところで熱いんだけどね。』
って桐島さんが言うからちょっとビビる。

それから桐島さんが社員さんに私が初めてだと伝えてくれて、社員さんが私に手順とコツを教えてくれた。

①流れて来る団子を両手に取り、パックに焼き目が上になるように並べる。（団子長男の頭頂部をパックの向こう奥に押し当てるようして離すのがポイント。）
②時々お隣同士でくっついて来るのがあるから剥がしてトントンって軽く流れるベルトで形を整えて入れる。
パックを空で流すことや詰めずに流したらその先で床に落ちてしまうからそのようなことのないように、だそうだ。

最初はスピードについていくのがやっとだったがすぐにコツを掴んだ。

それに先々週、佐藤二朗が言ってた。
『落ち着いてやれば大丈夫だからね。』
って。
心強い。
そして私が例え落としても、桐島さんは大声を出したりしない。
私には分かる。

それに聞いていたほど熱くないぞ。
そういや昔旅館でバイトしてた時も茶碗蒸しを保温庫から素手で取り出していた記憶がある。
（本来は軍手をして取り出す。）

もしかするとひとより私、手の皮が厚いのかしら… 

はたまた末梢神経が死んでるのか…

などとも考えたが、私はすぐに気付いた。


桐島さんが私を気遣って機械に近い方で作業をしてくれているからだ。



なんて優しいんだよ！！



それに桐島さんは作業が途切れた時
『大丈夫？でも初めてなのにすごく上手ね。』
と笑顔で言ってくれた。
  

ますます桐島さんが好きになった。

余談だが、美人は性格がいい。
きっと桐島さんは全世界から祝福されてこの世に生を受け、蝶よ花よと育てられたに違いない。
関わった全てのひと達に愛を注がれすくすくと育ったはずだ。
余裕がないと他人に優しくなんて出来ない。
子供がいるとしたら馬小屋で産んでいるのではと疑う程に聖母マリア。

一方、そうではないお方はぞんざいに扱われ育つことで性格が歪む。
そしてそれが顔に出ることにより、よりブスになります。

そしてパック詰めが終わると失敗作達を片付けながら
『もしかしたらもうそろそろ上がりかも。』
と桐島さんが言った。
最近早上がりと言われることが多いらしい。

ちなみにこの時、失敗作のゴミを捨てようとしたところ『どっか違うゴミ箱に捨てろ』と言わんばかりにこちらも見ずに無言のまま指で遠くを示した若い女性社員、顔見えなかったけどあの女は４００パー、ブス。
一生治らない水虫にでもなれ。

毎回残業でもいいくらいなのになぁ～なんて思っていたら次は蒸しパンゾーンに行くようにとの指示があった。

桐島さんはその後、あのうちのじいちゃんが大好きだった黒糖蒸しパンゾーンへ配置された。

私は先週桐島さんと作った栗の蒸しパン。
その焼き上がりをラインに流す仕事。

今日堤下いないっぽいな。
キョロキョロしたけどいかりやもいなかった。
ルンバも見当たらない。

ここでブスの代表みたいな意地の悪いブス登場。

口調、態度、容姿、全てが悪い。

ルリ子みたいにでかい声出さないだけマシなのか…

桐島さんの爪の垢でも飲ませてやりたい。

ま、桐島さんに爪の垢なんてないけどね～。（ハナホジ）

ブスのお見本、指示出し以外で消えたのが幸いだった。
多分その先で商品でも詰めてたのかな。


この仕事はちょっと上流にいる３名中、２名の流し方に不満があったが、チラ見したところ初心者マークののび太と、母親ほどのばあちゃんだから忘れることにした。

この日はここで終了。
聞いていた通り早上がりだった。

事務所にタイムシートがあり、上がった時間と入った部署を書いて帰るよう言われていたのだが、
私のところを見るとちゃんと部署が○で囲まれていた。
きっと先に上がったであろう引率してくれたバイトちゃんが、私が迷うと思って書いて行ってくれたに違いない。


再確認。
やはり美人は優しい。

美人に幸あれ。