ジェネラル・ルージュの凱旋
『ジェネラル・ルージュの凱旋』/海堂尊
メディカルミステリー・田口白鳥シリーズ第3弾!
東城大学医学部付属病院・不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元に、一枚の怪文書が届いた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の変人役人・白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
血まみれ将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、ドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。
今回は院内の「収賄問題」をテーマに取り上げた医療ミステリーです。
毎度思うのですが、海堂さんはご本人がお医者さんということもあり、医療絡みの問題を果敢にテーマとして取り上げていますね。
内情をしっているからか、描写には隙がなく、(小説なので誇張気味のところはあるにせよ)医療の現状を描き出している印象があります。
そしてドクターヘリ。一度は耳にしたことが多いとはおもいますが、その導入を巡ってすったもんだする回です。はたしてどうなるのか…?
あと個人的な話ですが、救急部長の速水先生がかっこよすぎる…。
映画化もされています。なんとロケ地は岐阜大学医学部附属病院だそうです。おとなりの県の大学病院で撮られたなんてうらやましすぎる。
うちの大学にも何かこないかなあ…笑