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不登校の原因とは?子どもの気持ちや環境を考える

みなさん、こんにちは。臨床心理士のさとうです。

本日は不登校の原因についての解説していきたいと思います。
なぜ子どもが学校へ行きたがらないのか
子どもが何を考えているのか
理解する手がかりになれば幸いです。
興味のある方は是非最後までお読みください。

不登校の原因はこれ!

まずはじめに
不登校の原因は様々で、ひとつの要因で説明できるものではありません。本日のブログではあくまで一例としてお読みいただければと思います。それでは不登校の原因について解説していきます。

学校やクラスの人間関係

学校やクラスの環境が原因となり、不登校になる場合があります。例えば、学校やクラスでのいじめ、担任教師との相性の悪さなどが挙げられます。

カウンセリングにくる子どもはこのように話します。
「友達の輪に入れなくて1人ぼっちだからもう行きたくない」
「クラスの雰囲気が嫌だ」
「先生が理不尽で何考えているか分からない」

などです。

こういった不満、お子さんも普段から話していませんか?
お子さんにとって学校は「世界」のようなものです。
その世界が生きづらくて居場所がない、と感じたら行きたくなくなるのも理解できますよね。

私達も対人関係で悩むことは日々あります。

苦手な子がいるから、孤独だからという理由で学校を避けていたら、この先社会に出たとき大丈夫なのだろうか?と不安に思われますよね。

なぜ人との関わりが苦手だと感じるのか
なぜ理不尽が嫌なのか、孤独が嫌なのか
そこの根本に焦点を当てて考えるとお子さんへの理解はグッと深まっていきます。


家庭環境

続いては家庭環境が原因となり、不登校になる場合があります。例えば、家庭内での問題やトラブル、親の離婚、家庭内暴力、虐待などが挙げられます。

夫婦仲が悪い場合、子どもが不登校になることもしばしばあります。

理由を聞くと

「不登校になることでお母さんとお父さんが会話するきっかけになると思ったから」

「不登校になることで自分のSOSを知ってもらい、家族で一緒に解決策を考えて欲しかったから」

などを話してくれます。
その場合、カウンセリングにて家族関係を調節していきます。普段どのような夫婦間コミュニケーションが行われているのか、子どもの教育方針についてなどもお話を聞いていきます。

家庭内暴力や虐待などによる不登校の場合は行きたくても行けない状態になっていることもあるため、児童相談所や学校、その他福祉機関などの介入が必要となります。

個人の課題

個人的な課題が原因となり、不登校になる場合があります。例えば、精神的な問題や病気、身体的な問題、自己肯定感の低さ、コミュニケーション能力の低さ、過度のストレス、不安や恐怖などが挙げられます。

不登校現場でも感じますが、不登校になりやすいお子さんは物ごとの捉え方がネガティブなことが多く、また不安感を抱きやすい子が多いです。

詳しくは「不登校になりやすい子どもの特徴」というタイトルでまたブログを書きたいと思います。

不安感を抱きやすい、ストレスを溜め込みやすいなどについてはカウンセリングを通して本人の考え方や物ごとの捉え方にアプローチをしていきます。

精神的な病気や身体的な問題についてはカウンセリングだけでなく薬を使用したり環境調整をしたりしていきます。

学業不振

学業の上手くいかなさが不登校の原因となる場合があります。勉強について行くことが難しい、自分のレベルと授業が合っていない、何のために勉強をするのかわからない、など子どもたちは訴えます。

不登校になることで更に勉強についていけなくなるのでは?と親御さんは思われると思います。
子どもも休むことでどんどん勉強が取り返しがつかなくなることを知っており怯えています。

だからこそ早く復学してよ!と言いたくなるかもしれませんが、だからこそ不安感が高くなり学校へ行けなくなる、という悪循環に陥ってしまうということは知っておいてください。

現在は様々な方法で勉強の遅れを取り戻す方法があります。子どもの気持ちや不登校の段階や様子などを考慮してその子にあった勉強のステップを踏んでいくことが大切です。
不登校の子の勉強方法についてはこちらの動画でお話しているのでぜひ参考にしてください。

【諦めないで!】不登校でも出席扱いになる制度!!【前半】
https://youtu.be/uaMZEVDjIZw

【諦めないで!】不登校でも出席扱いになる制度!!【後半】


発達障害

発達障害が原因となり不登校になることもあります。

・集中力が続かない
・感情的になりやすい
・こだわりが強い
・ミスが多い
・授業中立ち歩いてしまう
・冗談や比喩を言葉のまま受け止めてしまう
・人と人の距離感が掴めない
・文字を書く(計算をする、文字を読むなど)のが苦手

などです。これらの特性は周囲の理解と環境調整が大切なのですが、多くの場合「本人の努力不足」
「甘え」
などで片付けられてしまい、学校や家庭でも強く叱りつけてしまうことがあります。

発達障害は努力不足や甘えではありません。
強く叱られた子どもはどんどん自信をなくし
学校や勉強を避けるようになります。


最後に

いかがでしたでしょうか
以上のように、不登校の原因は多岐にわたります。
1つではなく様々な要因が重なることで「不登校」という行動が起きます。

そのため、個々の子どもに合った対応が必要となります。
さらに詳しく不登校の原因について知りたいという方や子どもの気持ちがわからないという方は是非一度カウンセリングや第三者機関へ相談へ行ってみてください。

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