本人がカウンセリングに行きたがらない！！そんなときどうする？

みなさんこんにちは臨床心理士のさとうです。

本日はカウンセリングに行って欲しいけれど本人が行きたがらない。そんな時どうしたら良いのかお話ししていきたいと思います。

興味のある方はぜひ最後までご覧ください

不登校支援の現場以外でも質問でよく「本人がカウンセリングに行きたがらない場合はどうしたらいいんでしょうか」という質問を頂きます。

カウンセリング＝本人が受けないと意味がない！？

このように考えられがちです。
カウンセリングを受ける本人が来ることが難しい場合、いろんなケースが考えられると思います

本人がカウンセリングを受けたがらない理由

・カウンセリングなんて必要ないと思っている
・部屋から出ることが難しい
・人間不信に陥っている
・そもそもカウンセリングを受けようという提案すらすることが難しい
などあるかなと思います。

絶対にしてはいけない対応！

たまに本人を無理やりカウンセリングに連れてきたという方もいらっしゃいますがどんなケースであれ、これは絶対やって欲しくない行動です。

「連れてこられている」という被害意識を感じるだけでなく
「自分の意思を尊重してもらえない」と自尊心を傷つけることにつながりかねません。
また本人が嫌々きている中でカウンセリングをおこなってもおそらく
心を閉ざし本当のことを話さない可能性が高いので、カウンセリングがうまく進まないという状態が続いてしまいかねません。
それだけでなく「連れてこられた」という被害意識がカウンセラーへの「敵対心」に変わってしまい、本人が抱えている問題や症状が悪化してしまうリスクもあります。
なので嫌がる本人を無理やり連れてくるのは絶対にやめてください。

具体的にどうしたらいい？

では本人がカウンセリングに対して消極的な場合どうしたら良いのか２つ方法があります。
まず１つ目は

ご家族や周囲の方がカウンセリングへ行く

ということです。

実際不登校支援の現場でも親御さんのみのカウンセリングで本人の問題や悩みが解決しているケースも多いです。不登校支援以外の現場でもこれは同じです。
「家族療法」という心理療法があるのですが、家族療法では「本人が来ることが難しい場合でも家族の方が受けることができる」といった特徴がございます。
（もちろん家族療法以外の心理療法でも本人以外が受けることができる場合もあります）
なので家族の方や周囲の人が「相談」や「カウンセリング」の一歩を踏み出すことは本人への働きかけにとっても非常に重要となってきます。

周りが動くと・・・
・本人への接し方を変えることができる
・家族や周囲の方の心が楽になる
・本当にカウンセリングが必要かどうかなども含めて客観的な判断を専門家にしてもらえる
・カウンセリングへさそう文言を一緒に考えることができる
・家族や周囲の方が通うことで本人の中のカウンセリングのイメージが変わる
などのメリットが生まれます。

実際に最初は親御さんだけでカウンセリングに来ていたケースでも
途中から本人がカウンセリングに来始めるということはあります。
途中で来始めた方になぜ最初は拒否反応を示したのか聞くと
多くの方が「カウンセリングがどんなものかわからなくて怖かった」
「自分が悪いことをしていると責められると思った」「カウンセリングなんて必要ないと思った」と言います。

２つ目は

訪問型やオンラインカウンセリングを利用する

ということです。
本人がカウンセリングを受けたいと思っているけれど外出することは難しい場合や現場での様子を踏まえた上でカウンセリングを行って欲しいといったケースなどが適しています。
ここで注意が必要なのですが、本人の意向を無視して家族が勝手に訪問カウンセリングの話を進めるというのは必ず避けてください。
家はとってもプライベートな場所です。第三者が急にくることで、「自分の安全な場所を侵された」と感じる方も多いです。
なので訪問型カウンセリングを利用する場合は本人の意思を必ず確認してください。
またオンラインカウンセリングを利用される場合は、対面ではないという安心感が伴うため、直接人と会うのは怖い、カウンセリング機関が近くにないという場合とても有効となってきます。

実際にオンラインカウンセリングからスタートして慣れてきてから、カウンセリングがどのようなものかわかってから
直接カウンセリングに足を運び通うようになったケースもあります。
カウンセリングを受ける本人の気持ちや意志、そして状況などを含めた上で検討してください。

まとめ

はい、いかがでしたでしょうか。本日は本人がカウンセリングに行きたがらない場合についてどう対応したら良いのか２つ紹介しました。
１つ目はまずは周囲がカウンセリング へ通うということ
２つ目は訪問型やオンラインカウンセリングを利用するということです。

少しでも参考になったという方はぜひフォローをお願いいたします。
最後までご覧くださりありがとうございました。
また次回お会いしましょう。さようなら。

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