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【子育て】子どもが望むペースで伴走できるだろうかという不安

受験生のお子さんがいるご家庭にとって正念場の時期でしょうか。
家族の体調管理、本人の心のケア。
我が家は一番上の子で小学4年。少し先の話とは言え、前後2歳差で3人の子がいるため、怒涛の受験ラッシュが来ることになると考えると、今からドキドキ、ソワソワ、ガクブル・・・焦

もし本人が思うように調子を上げられないとか、いい結果が出ないとかで、「もう無理だ」と弱音を吐くような時、親がどんな言葉をかけたらいいのだろうかと悩むことがある。

少し前にあった小学校の音楽会のこと。長女はエレクトーンを習っている。今年の音楽会では「ピアノ伴奏に選ばれたいんだ」と、だいぶ前から意気込んでた。
オーディション形式で決まるので、立候補した子にはあらかじめ楽譜が渡される。そこから3週間くらいは練習した。

2曲あって、どちらもオーディションを受けるんだと。2曲には、やや難易度の差があって、仮に、難しめの曲をA、易しめをBとする。「Aの方がきれいな曲だから、できればそっちをやりたい」と。

2週間近く練習してみて、Aの曲でつまづいている。実は、習っているエレクトーンで練習している曲よりも、だいぶ難しい曲なのだ。普段弾いている曲では、練習すれば弾けないということはない。でも、Aの曲は、頑張って練習しても、弾けない。学校の休み時間、同様のオーディションを受ける友達の演奏を聴いて、「無理だ」と思ってしまったのだろう。練習はするのだが、やり始めた頃より、自信を失っているのが伝わってくる。

私は、
「今回は、回りの子がどれくらい弾けるのかを知るいい機会だと思って、当日まではできる限り練習しな。また来年もチャレンジすればいいじゃない」
と励ました。

娘はオーディション前最後の週末、空いている時間のほとんどを練習に費やした。でも結果、AもBも選ばれなかった。家での演奏を聴いていて、「Aはダメでも、Bは上手に弾けてるから、何とかBで選ばれたらいいな・・・」と祈りながら帰りを待ったが、叶わなかった。家での頑張りを見ていた分、自分のことのように悲しかった。娘はショックではあったのだろうが、「いい勉強になった。来年に向けてもっと上手になる」と気丈なことを言うものだから、本心からなのか、強がっているのかわからないが、余計に胸が痛んだ。

今回経験した悔しさは、もしかしたら彼女の中で一番大きい出来事だったかもしれない。そしてわが子が悔しがっているのを見るのは、こんなにも苦しいのかと気付かされる出来事だった。

きっと今回のは序の口で、更に悔しい経験をたくさんしていくはず。それが子供の人数分(=3倍)やってくると思うと、気を失いそうになる。いや、そんなこと言っている場合ではない。そんな時に、自分は子供たちとどう接して、何を言ってあげればいいだろうかと、そんなことを今から悩んでいる。

きょうだい3人、それぞれタイプも違うから、きっと同じ言葉をかけるなんて安易だろう。子どもたちが、本人のペースで乗り越えていくことを見守るしかない。でも自分の方が焦って、彼女らが傷つくような言葉をかけてしまわないだろうか・・・できるだけ彼女らの視点に立って言葉を選ばなければと、今から心に刻んでいる。

よく「ハグできるのなんて今のうちだから。しつこいくらいにやっておいた方がいい」って聞く。たまにそれを思い出したように、子供たちにハグしてみるのだけど、そんな時の子供たちの安心したような表情が何とも言えない。親はどんなときでも子どもの見方だけど、子どもたちが何かの壁にぶつかった時、「親がついていてくれてる」みたいな安心感を忘れずにいてくれるように。1日1日子供たちとの日常を積み上げていくのだと、改めて思う。

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