お客さんに怒られた内容が理解できない
こんにちは 13年前に着物屋をスタートして、今までた~くさんミスをしました めちゃくちゃ怒られたこともあったな~ 他のお客さんが居たたまれなくて皆帰ってしまうほど
それの7割は僕が”呉服店の経験をしないでお店をはじめた”せいだと思いますが、はっきり言うと勉強不足ってことですよね
お客さんに怒られながら、教えてもらいながら今があります もっとも初期の初期にやってしまったミスで今も忘れていないことを今回は書きます
展示会をして着物が売れると、そこからいろいろな仕事があることに気づきます
着物が売れる
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裏地(八掛や胴裏)を取り寄せる スーツやコートでもオーダーすると選びますよね
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検品をする 着物は染めムラや織り難があるもので
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仕立てに出す 寸法の管理も重要です
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仕立て上がってきて検品をする 仕立て中に問題が出ることも
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納品をする
すっごく端折りましたが、特に着物は細かく分類されているように思える それは機会があれば解説したいと思います。。
で、この流れは今はふつうにやることですが、当初はよくわかっていませんでした
仕立て屋さんから「八掛どうする?」 僕「あっ」
「撥水ガードは?」 僕「えっ」
といちいち確認されながれという感じ 先方も面倒だったろう
仕立て上がるまで1か月 最後は納品です
お客さんに電話をすると送ってほしいということで、そのように対応していました
新品の段ボールを買って、プチプチでくるんで送る
完璧!
数日経ったとき、お客さんから電話がありました
『~さんが怒ってたよ、「私新しく着物買ったのにてどういうこと」って』 それは納品したお客さんの友達(お二人ともお客さん)からでした
これを聞いたときに、僕には何を言われているかわかりませんでした きれいに梱包して送ったのに、配送業者が横にしてシワになったのかな? ちゃんと運んでくださいよ~ と思ってました
まずは、そのお客さんに連絡すると「あれはないよ」と怒られた 事情を細かく聞くのもこわい感じで、すぐに自宅まで伺うことにしました
仕事に携わると誰もがお客さんに怒られることはあるでしょう
皆どのような心持でいくのかな
会社員時代も片道3時間かけて怒られに行ったこともありますが、毎度、思うのは言い訳はしないけど、こちらがどのような思いでそうしたのか、を伝えることは絶対にしよう と
ただ謝るだけではその後の関係に繋がらない と考えています
理不尽に怒られることもたまにあるけど、そうじゃないことがほとんど 今回はどうなんだろう
ピンポンをおすときも深呼吸 ドアを開けるとすぐにそのたとう紙を持って来られました
「これ見てよ!!」
たとう紙とは着物を包む紙のことなのですが、洋紙と和紙があります それも当時は知らなかったけど
洋紙は白の無地で少し硬め、主に持ち運び用
和紙は薄く色が入っていたり、柄が入っていたり、質感もざらざらしています
僕の目の前に置かれたそれは白 これは安価な洋紙のタイプでした
「私、結構良い着物買ったよね なのにこのたとう紙ってどういうこと」
まだわかっていない僕に説明をしてくれました 和紙の良いたとう紙に入れて納品するのが普通なんだ。。。
そう、うちの着物や帯は一流のメーカーさんのものだったのだから当然だ
ブルガリで指輪を買ったのに、袋は白のビニール そんなとこないよね
ただただ平謝りをして帰ってきました
僕は何も言えなかった
自分が数十万ともいう買い物をしたらそんな扱いは、意地悪としか思えない
そのお客さんはすごく優しく、明るい方でした
それから何年もお付き合いをしていただきました
ここ数年はお会いしていませんが元気かな