年商1853万の呉服屋
親戚のお葬式に行ったときに、僕の職業について従妹が代弁してくれました 「着物はね 成人式とか子供の行事に必ず着るから売れるんだよ」
そう言っていたけど、振袖も礼装で着る着物も皆持ってるからその需要はかなり少ないんだよね ほんとは
俺知ってます感で話してたので、僕は何も言わなかったけど、、、 代わりにほかの親戚から「しゃしゃり出てきていやよね」と言われてた(笑
そもそもですが、今、呉服は売れない
どれくらい売れないかというと、市場規模が約2000億といわれていて、全国に約8000の店舗があります
単純計算はできないのですが、大手の業界の売り上げは5社で約610億 仮に大手の店舗数をかなり多めに算出して500とする
残り7500の小売店があったとしたら平均売り上げ1853万円
これは年商のこと 月で考えると154万円
これを多いととらえるのか、どうか
小売店の経費を出してみる
家賃15万円、人件費30万、光熱費2万、通品費2万、福利厚生費3万、 計52万
最低これはかかります 普通は、販促費や運送費などなどもっともっとかかるはずです
※ちなみにインショップ(商業施設のテナントなど)だと家賃40万はくだらない
月商154万 ー 52万 =102万円
ですが、154万円というのは利益ではなく、売り上げなのです
もし利益率が
30%なら -6万赤字
40%なら9.6万
50%なら25万
儲かる~
となるけど、もしスタッフがもう一人いたら? 家賃が高かったら? 大赤字です 60%、70%と利益率を高めなければ
いやそんなことしたらとんでもない値段になるよ この流通経路なら。。
呉服屋が新たにできない理由はここなのかな~ と思いました
呉服屋は老舗が多いです それは老舗=店舗を持っているので家賃がかからないから
つまり新規で家賃を払いつつ開業するとしたら、敷金6か月以上、内装、広告などなど初期費用がかなりかかってしまうのです
そっか 呉服屋が少ないのはそういうことね 店主やお客さんの高齢化で呉服屋を閉店するところはあっても、若手が新たに開店しないのはそこね
僕が2011年に開店した時に業界はかなりしぼんでいました 開店するのは珍しかったんです
どうしたら呉服屋でやっていけるのか?
バカだったんで、考えてなかった。。。
だから苦労したんだな~(笑