古い写真を訪ね歩く 11 〜小宮山直樹写真館②『畑八村・下畑』〜
前回に引き続き、小宮山健さんの祖父 小宮山直樹さんが撮影した写真をご紹介。
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大正〜昭和初期の 畑八村・下畑の写真
直樹さんの写真の中には、身近な畑八村や下畑の風景が多く含まれていた。
その中でも、今は無き風景に絞ってご紹介。
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お風呂屋と思われる建物の写真
「この建物は、お風呂屋さんじゃないかな。今の貯水タンクのあたりにあったんだよ。」と健さん。
温泉ですか?と尋ねると、「いや、沸かしたお風呂だったと思うよ。」とのこと。当時のことを知っている人がいたらもっと、詳しく知りたい1枚となった。
生活用水として使った小川
今はU字溝やコンクリートで水路が整備されてしまっているが、下畑の田畑を流れる水には、昔はたくさんの生き物がいたと健さんは説明してくれた。水車があったり、子どもが生き物をとったりと生活に欠かせない水が流れていたのだろう。
今もその名残が旧道にはみられる。下畑と高野町の境の用水路には勢いよく水が流れている。
諏訪神社
下畑の諏訪神社前には、神主さんとたくさんの男性が並んでいる。神社の建物は今もそのままではあるが、その手前には御神木のような太くて立派な木が2本立っている。現在の神社にはこの2本の木は無いようだ。
小宮山製材所、天神橋
現在の大石川橋のたもとにあった、小宮山製材所。林業が盛んなこの地域にはこういった木材に関連する場所がたくさんあった。天神橋に当時トロッコのレールが敷かれていた写真もその一つだ。
対岸からの畑八村
最後に穂積の方から撮影した畑八村の風景。
中央には、学校の建物がみられる。
文:鈴木