
多職種の考える最期まで在宅療養を望む高齢者に対するケアマネジメント
こんにちは!
フリーランスPT(理学療法士)を目指しているsakです。
また、「自分らしく生きる」をテーマに発信しています。
今回は文献紹介です
今後、ちょいちょい理学療法士としての知識のアウトプットも行っていけたらと思っています
理学療法士ではない方でも、少しでも興味ある方の目に留まるとうれし思っています!
多職種が必要と考える最期まで在宅療養を望む高齢者に対するケアマネジメント内容の探索的ー記述的研究
金田明子、叶谷由佳
要約
「最期まで自宅で暮らすために必要なケアマネジメントは何か」といった問いに対して、多職種(医師、看護師、薬剤師、介護支援専門員など)にインタビューを実施。インタビュー内容を探索的ー記述的質的研究で分析した。
結果、必要なケアマネジメントとして以下の9つのカテゴリーが生成された。
【高齢者の望みを叶えることを核にすること】
【高齢者が積極的にケアマネジメントに参加できるようにすること】
【チームメンバーのフラットな関係性をつくること】
【弱みを補完し合い共に考え続けること】
【高齢者の生活を尊重すること】
【高齢者と家族を不安や苦痛から解放できるようにすること】
【高齢者と家族の揺れる気持ちに寄り添うこと】
【制度や社会資源等の豊富な知識を持ち活用すること】
【状況に応じたケアに必要なマンパワーを確保すること】
どうやって結果を活かすか
日頃、訪問診療の場で感じている課題なのでとても参考になる文献だった。
分析によって生成された9つのカテゴリーはどれも重要だと感じる。
一方で、「ではどうしたらこのポイントを活かしたケアマネジメントが行えるか」ということも考えないといけない
そして、「どうしたら」の部分は、きっと職種によって具体的な手法は違うのではないかなとも感じた
多職種とは
今回このインタビューに参加した多職種は計7職種。
その中にリハビリ職はなし。
ここが残念というか、まだまだ在宅分野でリハビリ職が活かされきってないなと感じる部分でもあった
(文献最後に、今後はさらに対象者を拡げ、という文言はありました)
リハビリ職はこの結果をどのように活かすのか
今回「ケアマネジメント」を行う上でのポイントを分析されている
けど、リハビリ職でも、理学療法士でも、最期まで在宅療養を望む高齢者に対してこのポイントを活かして提供できることはきっとある
というかこの視点は持っていないといけないなと実感
理学療法士の得意分野「ICF」を使うことは、「高齢者の望みを叶える」ために具体的な課題や目標を立てる上でとても有効だと思う一方で、フラットな関係性や気持ちに寄り添うという部分はなんとなく弱いんじゃないかなと感じる部分もある
なんというか、理学療法士ってどこか専門分野を前面に出しがちな印象があるので

今後も、「在宅領域での理学療法士の可能性」を拡げるため
また、私自身の職域を拡げるために
気になった文献を紹介していこうかなと思っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
ぜひ、また覗いて頂けると嬉しいです(^^)
自己紹介はこちらから