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患者さんの体重指導
整形外科の慢性疾患の多くは、加齢に加えて、体重増加からくることが多いです。
今回は、僕が患者さんに良くおこなっている、簡易的な体重指導について書いてみたいと思います。
※読書などを通して僕があくまで個人的に編み出した方法です!管理栄養士さんや看護師さんによる糖尿病患者の食事指導などは、もっと細かいことをやっています。あくまで整形外科診療の短い間に、パッと指導している内容だと思って読んでください。
肥満からくる整形外科疾患
・変形性膝関節症
・変形性股関節症
・変形性腰椎症
などが代表的な疾患でしょう。
肥満の基準
BMI 25以上としています。
具体的な減量指導
・体重測定
・食事指導
・運動指導
この3つを柱に指導しています。
毎日の体重測定
「レコーディングダイエット」
という言葉があるくらいで毎日体重を測定するだけでも少し痩せますし、まずは自分の現体重=出発点を知ることが大切だと説明しています。
BMI 23くらいが理想と伝えますが、中々難しいのでまずは1ヶ月で1kg減らすことを目標にしましょうと話してます。
食事指導
まず、起床と就寝の時間をきっちり決めてください。と指導します。何故かと言うと、これは食事の時間もきっちり決めてもらいたいからです。
起床と就寝の時間が決まっていないと、食事の時間がマチマチになります。食事の時間がマチマチであると食事量を調整するのは、難しいからです。
食事の時間がきっちり決まったところで
「いきなり食事量を、大幅に減らさないようにしてください。」
と説明してます。
そもそも人間は何かを変えたいと思ったら、10%ずつ変えないと挫折するらしいです。なので絶対に急に減らさないよう、伝えます。
その上で
「食事の一日の総量は減らさずに、朝とお昼を少し多めにして、夕食を少しずつ減らしましょう。」
と指導します。夕食量の減らし方については、まずは主食のご飯から減らすことをお勧めしています。(ご飯茶碗一杯食べてたのなら、半分量にしましょう。といった具合です。)
運動指導
運動は習慣にするのが目標です、と伝えます。
整形外科の患者さんに運動を勧める際は、主にウォーキング、プール歩行、サイクリングを勧めていますが、まずはウォーキングをやりましょうと伝えてます。
ただいきなりウォーキングを習慣にするのは非常に難しいので、毎日朝か夕食後に
「一回おもてに出る」
を習慣にするように指導してます。
それが習慣になってきたところで気が向いたら
「家の周りを3分間散歩をする」
を習慣にするよう伝えてます。
そこまで来たら、毎日20分あるいは約8000歩の散歩を目標に頑張りましょうと伝えてます。(10000歩以上は膝関節や股関節に負担がかかるというデータがあるので、それ以上は歩かないようにも伝えてます。)
まとめ
以上です。
これらの内容が全部実行できるだけで、かなり痩せるはずです。
大事なこととして
「自分は絶対痩せられると信じ込む」
ことも大切だとお話しています。
全て実行できる患者さんは、まだまだ少数であるのですが、痩せるのに成功すると、皆さん本当に症状が良くなって笑顔になるので、1人でもそういう患者さんが増えるよう願って、指導しています。
今日のブログはここまで。
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