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哲学に学ぶ3大幸福論③ ヒルティ

前回の記事では世界3大幸福論の1つとして「アランの幸福論」についてお伝えしました。
今回は有名な哲学者であるヒルティの「幸福論」についてお話したいと思います。


1.カール・ヒルティの『幸福の哲学』

スイスの思想家カール・ヒルティは19世紀頃に活躍した哲学者であり、人生や人間、愛、仕事、生と死などについて多くの思想書を書いており、最も有名な『幸福の哲学』を1891年に発表しました。

2.ヒルティの「幸福論」

ヒルティは、幸福とは「自分の内面に満足すること」と定義しており、外部の環境や他人の評価に左右されず、自分の心に平和と調和を持つことが幸福の本質だと主張します。一方で、『欲望は無限に増えるので、それに従っていると不幸になる』ため、幸福になるには『自分の人生に意味や目的を見出し、自分の能力や才能を発揮し、他人や社会に貢献することが必要である』と説いています。

3.幸福を得るために必要なこと

ヒルティは、幸福の源泉を「仕事」「愛」「人格」と定義し、『仕事から喜びややりがいを感じること』、『全ての人々を愛すること』、『道徳や教養や健康を実践すること』を奨励し、「自己教育」「自己修養」「自己研鑽」などの努力が必要だと説きます。一方で、財産や名誉や地位や享楽を追い求めることを否定しています。

最後に:先人から学ぶことの大切さ

以上がヒルティの唱える幸福論になります。
今回までの3回の記事で哲学の観点から幸せについて書いてきました。人類の歴史は非常に長く、私たちが悩んでいることは古来より先人が悩み、考えてきたものだと思います。
そのため、先人の書かれてきた哲学書は私たちにとっても非常に参考になるものであるため、困ったり悩んだときには読書をしてみるのが良いでしょう。

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