イリクラ2023（2023/07/16_マチネ）

タイトルだけはなんとなく知っていて、中身はまったく知らない状態での参戦です。

きっかけは、前述の異説・狂人日記の〈拒絶〉がまったくもってとれなくてですね！！
大阪から来てんのに、日曜日の予定まるっと空くやんけ！　となったわけです。
（月曜日が元からライブの予定が入ってたんで、大阪帰るという選択肢はなし）

なんぞええ舞台はないんかー、とさまよっていたところ、エリザベス・マリーさんのツイートを見かけまして。
ちょうど日曜日行けるやん！　六行会ホールというのも便利（定宿から近いんです）ということで、早速ポチポチ。

で。

トータルで言うと面白かった！！

……なんや微妙にアレですけど、面白いか面白くないかでいうと、確実に面白い方に分類されるんですよ。

まずね、キャラがいい。

基本キャラ萌えで舞台を観る傾向が強いわたしとしては、トキメキゾーン盛りだくさんなんです。

結構な登場人物の数だと思うんですけど、みんな魅力的で。
無駄と思える人がおらんのですよ。

それぞれ個性があって、ちゃんとそこにいる意味づけもされてて、純粋にすごいなあって思います。

そんななかでもまあ、わたしのハートをキャッチするのは緑谷さんですよねww
いや、この人キライな人いる？

コルコネの横領銀行員さんの時も、ええ味出してるって思ってましたけど、はらみかさんが最高すぎました。
あんな素敵なお姉様（めっちゃ年下のはずですが、イメージがw）がバリバリおネエとかなんですか。
惚れるしか。
もちろん横川さんも大好きです☆
いや、年長組はみんな好きやなあ。

そして悪役チーム。
あんな可愛い悪役、ときめかないわけがwww
ブルパリップ夫人もインプティンさんも、いい味出してますよねえ。

まさか後半あんな泣かせどころ持ってくるとは。
ズルいです。

正直、前半はちょっとダルいというか、もうちょいテンポよく進んでもよくね？　と思わなくもなかったんですが、後半の熱量とのバランス取るにはあれくらいが良かったんかな、と思ったり。

ただ、明らかあれを配信で観てたら途中でやめてた自信ある(^_^;)
基本飽きっぽいんですよ、わたし。
（だから映画も映画館でしか観ない）
（よほど好きなやつじゃないと、観てる途中で挫折する）
座席が用意されてて、強制的に座ってる状況じゃなければ、前半はキツかったなあ。
（すでに今年2本配信オンリーで挫折している）

そういう意味では、生の舞台観て正解やったな、と思う。

……ただ。

ただねえ。
観るだけのやつが何偉そうに言うてんねん、って感じやけど、それでもやっぱり思うわけです。

ミュージカルにする必要あった？

キャラは凄くいい。
ストーリーも良かった。
ぐっとくるシーンもあったし。

なんでストレートプレイにしなかったのかなあ？
戦隊ショーとかはいいと思うんよ。
楽しいし。
歌のシーン自体もありだと思う。
でも、あそこまでミュージカル仕立てにしなくても良かったんじゃ？
と、つい思うんですよ。

ぶっちゃけ、いわゆる小劇場系の舞台にせっせと通い出したのってこの数年の話で（みやこちゃんいなかったらハマってなかった）。
小学生の頃に、劇団四季の『夢から醒めた夢』に打ちのめされてから、20年以上、ほぼミュージカル漬けできたので、ミュージカルには一家言あるわけですよ（生意気にも）。

舞台好きな人の中には、いきなり歌い出すミュージカルが苦手な人もいる、というのはよく聞きますが、そこらへんはむしろ十分すぎる耐性があります。
歌自体があかんということやないんです。

歌って、セリフ以上に感情乗せるのって難しいと思うんですよ。
歌が上手い人でも、そこって別の技術で、必ずしもセリフと同じレベルで想いがこちらに届くとは限らない。

そこが、わたしのミュージカルに求める期待値にはちょっと届かなかったなと。

最初に、「トータルで言うと」とあえて言ったのはそこで。

音楽も歌も良かったけど、ストレートプレイの中での歌唱で良かったんちゃうかなあ、という気持ちがあったからです。

楽しかったけど、もやっとしたな、という気持ちは正直に残しておきます。

でも、また観たいかと聞かれたら、観たいよ！と答えられる舞台でした。