12人の私と路地裏のセナ(2022-08-11)
一年(厳密には9ヶ月くらい?)越しに観れました!
素直に嬉しい。
普通、延期になったら全くおんなじキャストでやるって相当難しいらしいねんけど、まさかのフルメンバー続投ですよ。
奇跡やんね。
(今日のトークショーの話やと、延期が決まった段階で役者さんのスケジュール押さえたらしい。すげぇ)
ありがたやありがたや。
……で。
これまた私の苦手とする勢いとテンションだけで感想書かれへんやつw
こういうとき自分の語彙力の無さが嫌になるなw
まあ、そもそも私の感想って、それを伝えることで「ほらほらだからあなたも観てよ」という宣伝効果を持つものじゃなく(いわゆる「レビュー」的な)、単純にその時の自分の思いとかを記録しておく備忘録的なものでしかないからな。
あんまり他の人が読んで分かるものじゃなく、自分で読み返して「そうそう、せやった!」と当時を振り返るためのものなんやなということに最近気づいたw←今さら
……なんか逸れた。
感想や、感想。
面白かったか、と聞かれたら、面白かったと答えるし、また観たいか、と聞かれたら、観たいと言う。
いい話だったか、と聞かれたら、なんか困るなあ。
いや、決して悪い話ではないけど、手放しで「めっちゃいい話!」っていうのはなんか違う。
初日前日(?)やったかな。
ツイッターのスペースで高宗さんが、「好きなんです」を連呼してたのにウケてたんですが(どうやら酔っ払ってたらしいw)、ある意味、あれはものすごく正しい。
ネタバレできへんってのもあると思うんやけど、この作品にしっくりくる言葉を見つけるのはすごく難しくて。
で、その中で「好き」というのが一番ハマったんやと思う(勝手な解釈)。
マチソワ両方観てんけど、マチネ後の一言感想で、「スルメな予感」って書いたけど、あれは自分でも的確やったな、って思う。
初回はストーリー理解するのが手一杯で。
(あ、別に分かりにくいとかそういうことではない)
全体像追っかけるのが基本になるけど、2回目って話分かった上で観るから、細かいとこ目をやれるやん?
マチネ終わりのキャストトークで(あれマジで神回やと思うねんけどw アレが稽古場とかで繰り広げられてたかと思うと、メイキング買うの確定やんね)(つか毎回セットで買うけどw)、宇田川さんが「どうせ誰も見てないと思うけど」発言されてましたけど、あれって別にすばるさんに限った話じゃなくて。
人格さん会議の時だって、ついよく喋ってる麗しの君とかに目がいきがちやないですか。
でも、その時邪悪さんがどんな表情してるのかとか、靴磨きさんがどんなふうに立ってる(座ってる?)かとか、見たら面白いんですよ。
いや、まあ普通どんな舞台でもそうなんですけど、12セナって、一度に舞台におる人数多いから。
(多いときと少ないときの落差!)
2回観ても、追いきれてない人多いねん。
でも、ソワレは幸いにも最前だったので!
見れるところは見れるだけ舐め回すように(←)観てました。
舞台でもライブでも、生に勝るものはないといつも思ってるけど、今回はホンマにしみじみ感じたなあ。
いわゆるモブ的な存在がおらんからかもやけど。
皆見逃したくない。
どうしても配信やと舞台全体収めるためにカメラは遠くなるから、役者さんの細かい表情の変化とか見えへんし、じゃあ逆にテレビみたいに顔のアップで寄ったらいいんかというと、周りの人の様子が分からへん。
だからこそ、小劇場の最前列って、最高の特等席やと思うんよねー。
特等席で観るべき作品を、特等席で観られる幸せよ。
あー、盆休みが休みの仕事でホンマ良かったわ。
さて。
いつものつらつらメモ。
最初のシーン。
多分誰もが感じるだろうけど、最初の一音。
カーン!
って響く音。
アレだけでも生で聞く価値あるよね。
ストーリーダイジェストみたいなオープニングも好き。
面白い。
あとは個々の役に紐づいちゃうシーンが多いからなあ。
一番好きというか、印象深いというか、泣けてしまうのは、あの、「チケットを用意してくれないか」ってお願いするとこだよね。
あれは沁みる。
ただただ沁みる。
高宗さんじゃないけど、好きw
結局それが一番しっくりくるなあ。
キャラはねえ、皆ほんと、それぞれいいんよ。
うおおお大好きだあぁぁ!!
みたいなのじゃなくて、みんなそれぞれ愛しい。
■タップダンサー
優しい人だよね。
弱くもあるわけだけど、色んな人を受け入れる優しさがあるからの、12人格なんよなあって思う。
最後のタップシーンの笑顔が素敵でいい。
色んな大変なことがたくさんあって、ぶっちゃけ笑顔なんて見せるとこなんかないじゃないですが。
だかこそあの笑顔はもうたまらんのです。
あと、トークショーのときにちらっと見せてもらった樋口さんバージョンの別人格。
あれ凄いわ。全パターン見てみたい。
■路地裏のセナ
歌声が美しいよねえ。
雰囲気が不思議。
可愛くもあり、儚げでもあり、強さと繊細さを兼ね備えた感じ。
セナも田島さんも、お互い出会えてよかったね、と思う。
救われたのはセナだけでも田島さんだけでもない。……と思っている。
あと、衣装がいい。セナの雰囲気にすごいあってる。
単純にひらっとした裾がたまらん、というのもある。
■麗しの君
確かに美人さんなんだけど、それより何より姿勢が美しいよね。
後ろ姿とかさ、凄いいいわけです。
名前に負けてない。
個人的には「カウンセラー」さんとしては、もうちょい優しいほうがいいなあw
カウンセラーというより、コーチに近い感じだな、あれは。
■通りすがりのヤクザくん
気のいいヤクザさんよなw
こういうタイプは普通に好き。
もうちょっと怖いとこあっても良かったかも?
留置場のシーンがいいのは言うまでもないんだけど、橋の上に立つ人を皆で追い詰めるとこ。
土壇場でパニックになっちゃった邪悪さんの役回りを引き受けようとするとこ、好きだなあ。
■邪悪さん
邪悪「さん」にこだわるところ、好き。
あれは田島くん(あの時点では「くん」だったのではないかと想定)につけてもらったニックネームだからなのかなあ、と思ったり。
ビターちゃんのくだりはものすごく好きだし見せ所たとは思うんやけど、私は最初のすばるさんのステージ借りようかってところの「やめとけよ」が一番ゾクゾクした。
あの表情の切り替えたまらんなあ。
カウンセリングの回想(?)シーンも凄く心を掴まれた。
一番は決められないけど、邪悪さんは相当好きw
■沈黙は金さん
チャラい感じ、好きw
ヤクザくんと一緒に麗しの君に叱られてるとことか、好きやわあ。
でも、お兄ちゃんがやられそうなところを思わずかばっちゃうとことか、人格さん会議で決を採る時の挙手の感じとか、たまらんなあ。
ホンマ、兄弟ネタ弱いわ、私。
■下世話な隣人
下世話っていうからもっとやな感じだと思ってたのに、全然ちゃうやん、という。
世話焼きな近所のおばちゃんやった。
うっとおしいと思うときもあるかも知らんけど、基本気のいいおばちゃんやから、しゃーないなあ、ってなる感じ。
そんで、カレーがめっちゃ美味しそう。
美味しそうに見えるねん。スゴイな。
田島くんとのやりとりは毎回笑う。
珍しく田島くんがツッコむのがたまらんw
■羽根を持った靴子
もうナチュラルにタップが凄いよね。
田島さんじゃないけど、めちゃカッコいい☆
ネーミングセンスはさて置きw 「羽が生えてる」感はものすごいある。
タップダンスが好きで、好きだからストリートで踊ってる、そういう空気が周りにあった。
好きだー!って気持ちを表に出してる人はすごい好きなので、結果、靴子さんも好きw
■プロフェッサーK
何だろう、お堅い感じのビジュアル(と職業)なのに、このお笑い担当なとこw
田島さんの関係者(っていう言い方でいいんかね?)の中では、一番外側から見ているというか、田島さんの中に踏み込んでこない感じ。
でも、いざというときに頼れる……のか?w
知り合いにはいらないけどw 憎めないオジサマよな。
■ケチャップ村田
気さくでいいやつ、ってパンフにも書いてあるんだけど。
ホンマいいやつ。
ちょっと調子乗りで声デカいけどw
でもさあ、こういう人が隣にいてくれたら、すごい救われそう。
田島くんもそうやって救われてたんやろうなって思う。
口についたケチャップ拭う仕草が地味に好きw
■涙スズメ
正直辛い。
いわゆる多重人格系ではこういう役割の人、定番みたいに見かける気がする。
大人が演じる子供って、もっと「イタイ」感じになるかと思ってたけど、全然そんなことなかった。
幸せになって欲しいなあ。
でも、密かに樋口さんが演じたスズメちゃんが可愛くて好きw
■靴磨き男
癒やされる。
優しい話し方がものすごくいい。
私も靴磨いてほしいw
優しいだけかと思ったら、橋の上さん追い出す決を採る時、ここにいる人だけで決めようって言ったときの、何か強い意志みたいなのを感じた。
何か彼の信念みたいなものがあるのかなあ。
ただ優しいだけじゃない感じも好き。
■橋の上に立つ人
こーわーいー。
マジで怖いんですけど。
マジでビビりながら舞台観たの初めてかも。
役者さんの凄さが身に沁みた。
本番前のツイッターのスペースで、(確か)亜音さんがこの役は演りたくない的なことを言ってたと思うんだけど、分かる気がする。
どう考えても難しい。
こんなおとんいらんけど(苦笑)。
歪んでるといえばそれまでなんだけど。
愛してるんだろうなあ、と思うと憎みきれないよね。
その余地を残してくれるのは脚本なのか演技なのか。
どっちにしても、すごくて、いい。
■木下五郎
好きです(告白かよw)。
ヤクザくんと一緒で、こんなヤクザさんおらんやろとツッコみつつ、ビターちゃん溺愛なところがたまりません。
現実には田島さんをどつきまわしてるところ、見てるこっちはスズメちゃんで見てるから、女の子に何すんねんと思うけど、まあ実際はオッサンやからね。
容赦ないところがちゃんとヤクザやなあって。
そこがいい。
だからこそのギャップに萌えるわけですがw
かわいいよな。
■横田先輩
好きです(2回目)。
ちょっと柄悪いけど、根っこの人がいいよねー。
捕まっちゃった田島さんを助けてほしいとヤクザさんに頼むとことか、最後田島さんが舞台に上がる前の声掛けとか。
素直に励ますのが照れくさいだろうなあという、ああいうところがすごくいい。
私が若い頃は、こういう怖い(と思われている)先輩についていくのが得意だったので、余計に親近感わくのかも。
■桐谷紀子
登場してくれると、場が和む。
すばるさんが喋る舞台用語とかについてこれない感じとか、ある意味色んな「異常」が溢れてるところに入ってくる、「普通」の感覚がいいコントラストになってる気がする。
隣人さんとは結構仲良くなれるんじゃないかと思うw
■夢咲すばる
存在感がすごい。
風格っていうのかな。
流石だなあと。
トークショーのときに、人格さんなら誰が演りたいかって聞かれてて、橋の上に立つ人って答えるあたりマジすごい。
そして絶対宇田川さんの橋の上さんはちびりそうなぐらい怖いに違いないw
……せっかくだから全員分書こうと思った昨日の私、アホやな。
(二日がかり)
しんどいわ、これw
でも、ホンマ観てよかったからさー。
大阪からでも通うよねー。
(ファンクラブ入った直後に大阪転勤になった人)
さあ、次も正直スケジュール的にはキツイねんけど、瓦版屋と言われたら観に行くしかないよなあw
アレ、話も「作り」も面白いもんなあ。
ワクワク待っとこ。