ザナドゥおじさん(2022-10-22_マチネ)
わたしはちょろい女です。
お気軽に人の言うことにホイホイついていくタイプです。
わたしがこれまでハマってきた数々は、大体人にこれいいよ、すごい面白かったんだけど、と勧められたり紹介されてきたものがほとんどです。
え、そうなん? と乗っかってうっかり見たり聞いたりしてみたら、元々言い出した当人よりもハマってしまった、なんていうことも少なくはありません。
そんなわけで、ふらっと覗いた時にたまたまやっていたツイキャス。
亜音さんとオオダイラさんがやっていた、初日の何日か前のツイキャスやったと思います。
これに見事に釣られました。
何かよく分からなさそうな舞台だというのは、亜音さんのつぶやきを見ていてうすうす感じてはいたところなんですが、お二人で喋っているのを聞いて、ますますよくわからんという謎の状況に陥っていきました。
その中でわたしの心を捉えて話さなかったもの。
ト書きの暴力。
なんやねんそれ、って話ですよね。
単語そのものが持つインパクトがでかすぎる。
ぶっちゃけ、あの時お二人が何をお話しされていたのか、細かいところは全く覚えていません。
とりあえずト書きの暴力含め、語りの中で、これはわたし観とかないとといけないんじゃないの? という気がムクムクと湧いてきたことだけは確かでした。
しかし、ゆうても東京です。
大阪の片田舎(一応市内やけどな!中心部に出るのに時間かかるねん)に住んでいるわたしからすると、移動するだけでも大事です。
それでなくても、今月は休み踏んだくって東京(厳密には千葉の某所)に旅に出てきたばっかりです。
散財しまくった。
でも気になる。
土曜日のチケットまだ取れそう。
えーどうする?
うだうだ悩んだ末。
まあ悩んだら最終ポチりますよね。
ポチるしかないですよね。
ポチりたいものはポチるのがアイデンティティー。
そんなわけで観てきました、ザナドゥおじさん。
(相変わらず前フリ長)
っていうかね。
正直、この話、どう感想を言っていいのかよく分かりません。
シンプルに面白かったとか、めっちゃ良かったみたいなことが言える舞台ではないということだけは確かです。
物語を理解しようと思ったら、咀嚼して、反芻して、3日くらいは考えないと分からない気がする。
お気楽に感想なんて書けないレベル。
少なくともわたしの貧相な語彙では、表現するのは困難です。
ただ、「なんか小難しくて理解できない」とかそう言うんじゃなくて、舞台を観ている間も終わった後も、もぐもぐ噛み締めて楽しむ感じ。
ものすごく美味しいごはんを食べて「美味しかったねー」っていうんじゃなくて、長時間噛んでも味が長続きするガムをずっと噛んでる感じ?(謎)
ごめんなさいやっぱり無理だわ観てください。
(感想放棄した人)
大概のものは「実際観なきゃ分からない」と思ってますけど、その中でもダントツ、「自分の目で観てください」っていうタイプの舞台やわ。
ただし、ちょっと心臓に悪いシーンがあるんで注意してください。
ホラー激苦手なわたしは、正直「聞いてないよー!」って言いたかった……
コワイノキライ。
でも、この舞台で特筆すべきは役者さんの演技そのものやと思うんです。
いろんな立場のいろんなタイプの人達が登場するわけですが、それぞれの温度差がはっきりしてて、それがすごくおもしろい(interesting的な)。
何よりも、様々な形の「狂気」を見せられて、ものすごくゾクゾクした。
ヨーゼフしかり、小山内夫妻しかり。
柏手さんも、三谷さんも。
ヨーゼフの登場シーンは相当ヤバかった。
息を呑んで見つめるしかなかった。
でも一番怖かったのは、三谷さんかな。
最後にこんな隠し玉みたいなの持ってくるんかい、って思ったわ。
……すご。
ツイッターでも呟いたけど、ほんとこれ、役者さんの凄さが身に沁みた舞台でした。
はるばる観に来てよかった。
(台本は通販でゲットすべきか)
最後に。
わたしのいちばん好みは、鬼塚さん妹です。
(ホンマこのへんの好みブレへんなww)