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自作置き場

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よければ読んでってください。

よければ読んでってください。

こんにちは、サトウサコです。普段はwebで児童文学を書いてます。
児童文学作家な私ですが、最近、一般の長編小説の執筆に励んでおります。
展開が超スローすぎて、全然終わる気がしないので、進捗ついでにプレ1話目をここに上げておこうかなと思います。
本編投稿するのは恐らく違うサイトになっちゃうんですが、プレ1話目(書き直す可能性あり)、楽しんで行ってください。

本文

 活動家12人が処刑されてから、

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【短編小説】風俗街のミス・ウィッチ

【短編小説】風俗街のミス・ウィッチ

 妖精王崩御の知らせが世界中に報じられてから、妖精界はふたたび混乱状態に陥った。各地で政治活動が行われ、新たな妖精王選出への動きが盛んになった。不幸中の幸いだったのは、妖精王が設立し管理していた王会議会が主亡き今でも正常に機能していたことだろう。とかく、議会は乱立する王候補者を3人まで絞った。
 ひとり目は前王を輩出した煌エクス・ペル共和国のチャーリ・チャリ―大統領。巨人族初の大統領として世界中か

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診断メーカーで出されたお題でSS

診断メーカーで出されたお題でSS

おひさしぶりです、サトウです。
年末に診断メーカーの「#書き出しと終わり」というものを引いたので、書いてみました。

らしいどす。
ひええ、難しい!
わたくしサトウサコ、依頼受けて書くってのがどーも苦手なのに、どーして診断メーカーなんて引いてしまったんだろうと過去の自分を呪いながら書きました。

感想は……否定的なのであればいりません。
可愛い女の子のお話です。
どうぞ!

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白い壁にはポストカードを飾る

白い壁にはポストカードを飾る

 こころの穴を塞げる布を探してばかりで方法なんてまったく考えていない馬鹿だ。
 あしたはどう?
 ごめん、ちょっと忙しいかも
 そっか
 十九なら大丈夫そう
 十九は予定あるって言ったじゃん
 ごめん、そうだった
 ごめん、言われすぎるから辞書を引いた。なんてことない言葉が書いてあった。
 あいつはさ、どうしていっつも、ごめん、ですべてが済むと思ってるんだろ。不思議。地球上の七不思議を全生物の前で

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貴様は神になったつもりでいる。

貴様は神になったつもりでいる。

道、道、道、道、

 成り行いた道の果ては碧だった。
 ガイド。地平線の向かう道角に背けば、

 そこは谷間。裸婦は経験に胎児を育つ。

 穿つ紅葉の街灯が上昇気流を辱めば、
 馬手不馬手を晒す舞者なり。

 演者は板の上で自害し脳者は地図の上で暗殺される。亡骸食うのは歩者也哉。

 富美子は黒看板に掲げれられた神に視線を投げる。

『翡翠の海におちる』

『翡翠の海におちる』

 むらさき色の煙がパチパチと火花を灯した。と思えば、それは青色に淀んでゆき、とうとう黄色い星屑に落ち込んだ。
 診察台に俯せになっている楠は、漢方葉巻の鳴る音に、卑しい笑い声を立てる。
「大した医師だよ、先生。今時こんなに漢方魔術に手こずるプロも、中々お目に掛かれないぜ? 」
「うるさい」
 湖は年甲斐もなく不貞くされた。お互い、もう26だ。
「もう一度やる。少し待っていろ」
 彼は口に咥えていた

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どうせすべてゴミ

どうせすべてゴミ

 感情のメタファー、

 感覚のメタファー、

 感傷のメタファー、

 感想のメタファー、

 感動のメタファー、

 感化のメタファー、

 感謝のメタファー、

 感喜のメタファー、

 感懐のメタファー、

 感心のメタファー、

 時刻はちょうど午前二時六十分三十七秒。

 時刻はちょうど午前二時六十分三十七秒。

 麗らかな川の流れに興味は無いかと聞いた顔が私の前を掠めた気がした。私は

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(短編小説)『ビタミン』

(短編小説)『ビタミン』

 ポンテンジャギーは、キミには絶対振り向かない。だって。キミ、自分に才能があるって思い込んでいるんだろ。それじゃあ、キミにポンテンジャギーを教える訳にはいかないだろう。ポンテンジャギーは、キミを気に入るはずが無い。いっつもキミはミゴを見下しているのを、アタシは知ってるんだから。ミゴは何たって、アタシの兄の妹でもあるんだから。アタシがミゴも、もっと言えば、ポンテンジャギーについて、キミの悪態を知らな

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