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"オイラ大地"グループに入って変わった・変わりそうな事~仕入編~


オイラ大地グループに入ったことで、ミッションの1つとして「oisix」ブランドで販売する青果の調達を担わせてもらっています。(もちろん、グループとはいえ、1品1品が是々非々の厳しい判断(味・時間経過における味変化など)基準で判断されます)

そんなミッションを担わせていただいた事で、前向きな意味で「変わった・変わりそう」な事があります。

1.産直比率

端的に言うと、産直比率が上がると考えています。
今はだいたい少ないときで【産直:市場】の比率が1:9で、多いときは3:7とかなのですが、平均で3:7くらいにはなっていきそうに思います。

基本的に、商流や物流として市場を介してという事はあれど、産地とやり取りせずして仕入れる事はありません。市場での仕入だと、商品情報に関しての情報がまた聞き+WEB情報のみで、通販で売るには足りなすぎるからです。そのため、産地回りの強化を思いっきりしています。

2.物流構築

産地仕入は物量がまとまらない限り、価格と品質レベルのバランスが合わないケースが多いです。理由は簡単で、物流コストが価格に転嫁されるため、産地出し価格が高いわけではないのに、売価を高くせざるを得なくなり価格に対して品質レベルが低いとなり、お値打ち感がなくなるケースが多々あります。

「oisix」さん向けの仕入は、「旬八」のみの仕入と比べると規模が圧倒的に違うため仕入量が一気に変わりました。ただ、市場流通のように一気にガンと仕入れて、少し在庫しながら出すというよりは、毎日新鮮なものを産地から納品するのが基本です。(オイラ社のセンターでの在庫日数、お客様の冷蔵庫での在庫日数などを考え、なるだけ新鮮状態で出すのが約束かつ日持ちのテストも行われます)

そうなると割と小刻みに流通できるが、宅配便よりは全然安くなるという物流構築が必要になります。これをしないと商い成立しません。だから必死に探します。大田市場を拠点にしている自分たちはこれを本気でやり切っていれば、もっといい仕入が出来ていたかも?やり切れてなかったなと感じる場面に多々遭遇しました。もちろん、現状の店舗数だけならば、「まだ産地開拓より先にやることがあるだろ!」という意思決定でしたが、今の環境になったからこそ、自分たちが構造的に持っていた機能(スキル)を活かせる機会が生まれて水を得た魚のように楽しく動いております。

3.おいしさの見分けスキルUP

業界にいる方は既知な方が多いと思うのですが、「oisix」ブランドは特別栽培(県が定める農薬化学肥料の使用量の半分以下)レベル以上の栽培管理をしている事を取り扱いのベースルールとしています。そのため、市場仕入の時にはしなかった栽培履歴の調査をするようになりました。

かつて旬八青果店を始める前は、栽培基準のみで選んで仕入れていたのですが、体験的に「栽培基準と味が連動しないのでは?」という疑問を持つケース、そこにはそこまでこだわらなくなって行き、1つの付加情報となっていました。

改めて、この栽培履歴をしっかり見るということをやりだして、いろんな事が統合されて、おいしい農産物かどうかが情報だけから大分分かるようになってきたように思います。

①農薬・化学肥料を慣行栽培の半分以下に減らしているから旨いわけではないが、土づくりには有機質肥料が必要。ただ、有機質肥料だけで栽培していても、適切なタイミングで農作物を成長させられていなければ、味が乗らない。故に、タイミングで化学肥料を使うのは良し。

②農薬は減らせるなら減らした方がいいと気持ち的には思うが、食欲が失せるかどうかはどうしても見た目からも来る。そのため、農薬不使用で一定の見た目で作れる技術があるならそれに越した事はないが、無いのであれば農薬は適正に使った方が良い。

こんな事を感じながら、履歴をもらい、実際のサンプルを食べて、情報と実態の差をかみしめて判断をしております。



上記のような現場で得た情報を統合して体系化したノウハウを旬八大学で教えております。現在、無料講座がたくさん(というか、まだ有料講座復活させておらずごめんなさい)なので、ぜひのぞいてみてください。

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