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旅らしくない旅をしてみた ~青島で癒しを求めて~

「いい景色を眺めながらぼーっとしたい」

年末に入り仕事が忙しくなるこの時期、何となくそう思っていた。

久々の連休、どこかに旅に出ようかなと思い、航空会社のアプリとにらめっこ。しばらくすると、安い行き先を見つけた。

その場所は宮崎。

宮崎といえば、どうしても行きたかったところがある。それは、青島だ。

宮崎駅から車で約30分の場所にある青島。
鬼の洗濯板と呼ばれる奇岩に囲まれており、島内には青島神社が鎮座します。
また、周辺にはホテルや飲食店、お土産屋さんなどがあり、
宮崎を代表する観光地です。

宮崎屈指の観光スポット「青島」を楽しもう!絶景やグルメ、アクティビティなど見どころ満載! | 特集 | 【公式】宮崎市観光サイトより一部引用

宮崎に5年前に訪れた際に、時間の都合上行けなかった場所。今回、その後悔を払拭できる。

旅の3日前、飛行機を予約した。乗るのは半年ぶり。飛行機は好きだが、頻繁に乗るわけではない。だから子供のように楽しみだった。

最近、まるで日常のような感覚で旅を直前になって決めることが多い。以前通っていた旅を仕事にするオンラインスクールで、一緒に学んだ同期が「旅を旅だと思わない」と言っていたのを思い出す。

それはこういうことかと、自分の中で腑に落ちる。

宮崎に降り立ち、1日目は少し街を歩く。肌寒さはあるが、関東よりも少し温かい。青島は2日目の朝一で移動。滞在可能時間は約3時間。

青島は自分に何をもたらしてくれるのだろうか。

列車に乗り、朝の8時30分ごろ到着。まだ、店はどこもやっていない。コンビニすらない。青島にかかる橋の手前に座る場所があったので、ゆっくりすることにした。

天気は晴れ。朝だからか観光客も少なく、波と風の音が良く聞こえる。これだけで満足だ。

だがこれでは勿体ない。青島に足を踏み入れてみよう。

橋を渡り鳥居をくぐり、青島神社へ。静かな空間に響く砂利と手を合わせる音。神聖な空気を感じ、自分もお参りする。今後の決意を表明したのち、参拝前に預けていた御朱印を受け取る。

なんだかいい事をしたようで、心が洗われるような感覚だ。そして、ふと思う。この後どうしようと。

南国・宮崎とはいえ、さすがに12月は寒かった。ホットコーヒーを飲むことは決めていたが、それ以外は何も考えていない。

結果、ぼーっとしていた。自身の性格上、全てを忘れることはできないけど、波と風の音は日常の忙しさを抜け出せるような癒しをくれた。

朝と同じ場所で海を眺める。そして、潮の満ち引きが変わるから、かの有名な鬼の洗濯板の見え方も変わるだろうと思い、もう一度青島へゆっくりと足を運ぶ。島の先には灯台がある。

つい先日、Xにて灯台の写真コンテストがあったのを思い出した。1週間早ければ応募できたのにと、少し悔しがる。

そんなこんなで3時間、ゆっくり自然を感じながら青島を楽しんだのであった。

世間一般からしたら、こんな旅は勿体ないと思われるかもしれない。けど、自分としては満足だ。

「旅らしくない旅をしてみるのもいいじゃないか」

旅から帰ってきて、写真を見返す。

青島の写真もたくさん撮ったが、一番は飛行機の写真が多かった。飛行機に乗りたいということも、今回の旅の目的だったのかもしれない。

幸せの黄色いポストと青島
この辺りは座る場所に困らない
バス待ち中に現れたネコ
ゆっくりを象徴するような一枚
鬼の洗濯板
9時ごろ
鬼の洗濯板
10時30分ごろ
日向青島灯台
青島神社
左:青島神社の御朱印
右:宮崎神宮の御朱印
行きの機内から富士山
帰りの機内から夕焼け
ついでに富士山

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