書店がなくなるまで
今回は最近ささやかれる書店経営の現状について調べて話していく。
書店経営は儲からない
まず書店が書籍を仕入れるまでを確認しておく。
①出版社が出版
②大取次が経由
③書店で並ぶ
省略しているが、たいていの書籍はこのルートをたどる。
では書店はいくらで本を仕入れるのか。
定価の8-9割ほどである。
つまり、仮に1,000円が定価の本を仕入れて販売したときの書店の利益は200-100円である。
人件費や保管費を考慮するとかなり低い。
ゆえに書店のみの販売をする書店は経営が難しい。
書籍以外の文具などで利益を出すしかない書店は少なくない。
書店がなくなる理由
利益率の低さについて話したが、実は書店がなくなる主な理由は他にある。
それが次の2つだ。
①書籍は売れなければ返品することが可能
つまり在庫本を返せばお金が返ってくる。
もちろん条件はあるし、配送にお金もかかるが。
②書店を経営する人が年齢の高い層に多い
書店に限ったことではないが、個人店は団塊の世代が経営していることが多い。
以上2つの理由により、辞めたいときに辞めれば抱えている在庫が自分の退職金になって返ってくる。
ゆえに経営が厳しいと感じたとき、無理に続けたり後継者を探したりする必要がないのだ。
そして辞めてしまう。
まとめ
ここまで書店の収益面と減少する理由について記述した。
今の書店を続けるのは難しいことをご理解いただけただろう。
しかし、書店が好きな私はこれまでにない新しい書店を作りたいと考えている。
もはや書店とはいえないものになるかもしれないが、しばし楽しみにしていただきたい。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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