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【小説】混沌符~ChAotic note #2
前回
鉄騎戦慄く
隅からキューヒヒシーキューヒヒシーシーとまるで金タワシで皮膚を擦り上げられ肉をえぐられて戦慄く女のような啼き声を聴いて私は図らずも振り向いてしまったのだ。
後悔をしてやがて泣きやがて吐きそして。そして。
どこまでも垂直に伸び、蔓で知らぬ間に死なぬ間に裸体を縛り喘ぐ女と鉄騎。
おまえは良いなぁ鉄騎があって、尻を男根で塞がれながら喘いでまた啼いてしかし。
愛されて。私にはライセンスがない。これでは。
ひとりまるであの街に、あの街の夜に住む禍老人がまた暴れ出してしまうじゃないか?
ああ、ライセンスを。
おまえは良いなぁ。
おだまりよこの老いぼれめが、と吼える。男根だけがその頭を淫裂に埋めながらグニャグニャとうねっているまるで、吐息が呼ぶ頬が紅く視点が漂う。
その女、鉄騎に跨がり大威張り。
鉄騎は今も戦慄いて。
ハゲ頭に吐くハゲに吐く。
(つづく)