【日記】労働者のありふれた散歩
なんだかんだブツブツ言いながらさてナスを焼こうと台所に向かった深夜に目を疑う光景。
IHコンロの上に鍋があって、煮えている。
「なにこれ?」
椅子にふんぞり返って旧ジャニーズのタレントが出演している番組を見ている妻に私は問うた。
「モツ鍋、おつまみにどうぞ」
「ありがとう」
と、言ってはみたものの、ナスをどうしようか、またついでに買ってきてしまった舞茸をどうしようかと懊悩した私は結果として予定を変更、ナスと舞茸は揚げ焼きにしてみました。ってか却って高カロリーになってしまっている。
そのうえでおおよそ3人前程度のモツ鍋を2人前程度、明け方の4時近くまでかかって飲食し、だからといってそんなに遅くまで寝ていられる性分ではないので8時に起床、風呂掃除をしてから残った1人前にあろうことかうどんを投入して朝食とし、コーヒーを淹れて飲んだというのが昨夜から今朝までの私の食生活である。
極めて偏っている上に深夜の摂取としては逸脱したカロリーだというのは一目瞭然である。
いつも通り朝のストレッチはしたし、スクワットもした。
ちょっと歩いてこようかな、と娘に言い残して私は家を出たのだけれど、今夜から夜勤であることを考えるとあまり強烈な疲労が残るような事態はさけなければならないので至近、本当にご近所、いつもの海岸に向かって歩いたのである。
そういえば、前回海岸線を歩いた時に砂利道の陥没に巻き込まれて膝を負傷したのだったな、と思い返しながら性懲りもなくその現場に向かってみる。
なんとロープが張られてるじゃないの(笑)
こりゃ、私以外にも何人かやらかしたな、と推察する。
そしてその陥没区域の反対側すなわち海側、これがまた前回よりも崩落していて、道は更に狭くなっているし、この崩落に巻き込まれたら膝を擦りむく程度の話ではない、ヘタをしたら死ぬレベルである。
あぶねぇよなーと独り言を言いながら海に目を向けると、テトラポットの上で釣りをしている人がいた。プライバシーの問題が生じるとアレなので写真は撮らなかったが、まぁこちらも万が一落下すれば死ぬレベルであろうし、テトラポットの間に挟まって身動きが取れなくなったまま迫りくる満潮を待つ恐怖を想像したら身震いがしたわけで、マジアブねぇからさぁテトラの上にのぼるのやめようやぁ。
さて、時期も時期なので周囲の草は概ね枯れている。道端の草には紅葉(とは言わないと思うが)しているものもある。なにしろ海沿いの小道なので潮風にさらされて草々は全体に白っちゃけている。
その中でなぜか強烈な緑を維持しているやつがいて、このコントラストがなかなか。
でもしかしだがしかし、壮観なのはススキであった。
地味。
でも群生するとなかなか見応えがある。
そういやどっかに広大なすすきの大地があるというような報道を最近みたような気がするようなしないようなしかしやはり、どんな地味なものでも規模が大きくなればそれなりの絶景にはなるのだろう。
そんな事を考えながら帰路。
半袖短パンで歩いたというのに、寒さを感じないどころか暑いわい。
暑いよ。
帰宅して飲んだキンキンの炭酸水が爽快。11月だけどな。