【映画】はたらく細胞
思った以上に面白かった「はたらく細胞」。
観に行って良かった。
最初は、永野芽郁の金属的な声が苦手と言って妻は難色を示していたので、また娘とふたりで行こうかと思っていたのだが、昨夜になって突然「やっぱ観たい」と言い出したので妻も一緒に3人で鑑賞。
もっとコメディに振り切った作品なのかと思ったら、宣伝文句にもあるように笑ったり泣いたりと、感情が大きく振られて尚且つ視覚的にも派手、アクションシーンも迫力があって、素晴らしいエンタメ作品になっていた。
これは劇場で鑑賞して正解。
原作の設定はそのままに、血液細胞たちが体内で活動する人間自身の活動も描くことで、実写映画ならではの世界観を表現できていて、実写化によくある原作との不自然な乖離も感じること無く観ることができた。
予告をさらっと観た程度であまり予備知識を入れずに行ったのだが、もう冒頭からの映像で「翔んで埼玉」とかなり酷似した画になっていたので、鑑賞後に確認したところ、やはり監督が同じ。
こういうところも私は大好きで、その画面を観ただけで監督のクセが出ているって最高だと思う。
しかしまた、よくもこれだけ人気の高い役者を大挙出演させたものだと関心もした。
人間パートの軸になる阿部サダヲと芦田愛菜、もともとふたりとも演技の幅がある人だとは思うのだけど、本作ではその幅を振り切って、感情を揺さぶってくる。
特に阿部サダヲ独特の、あのオチャラケ演技。なぜかこの人のこういう演技って、どの作品でもその裏側に大きな寂しさや哀しさが隠れているように、何も言わなくてもそう思える。悦びが爆発し、悲しみが爆発する、そういう演技が素晴らしいと思う。
芦田愛菜の役どころは、わりと永野芽郁もよく演じるタイプではあるのだが、やはりさすが。悲しさ、悔しさのリアリティや深さ、それを嘘くさくなくしかし独特の形で表現している。
体内パートに比べて人間パートは短いのだが、そこを濃密に描くことで体内での細胞の活躍が俄然大きな意味を持ってくるのだ。
いや、もともとそれなりに期待はしていた作品だったのだけど、その期待を軽く凌駕する面白さだった。
やっぱ日本のコメディは最高!
来週は「聖☆おにいさん」を観に行こうと思っていたのだが、娘の希望で先に「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」を観ることになった。
原作は有名な小説?らしいのだが、不勉強で未読。
今月来月は日本映画ウィークになりそう。
もしかしたらモアナは観に行けないかも(笑)