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【詩】虐趣果

ツギハギダラケあの歴史

この歴史あの時

この時

一つの言葉も一つの想いも漏らさず遺して限りなく
続くと思われるこの軸の

真只中で

立ち尽くし

その気高い思想と卑しい行為に埋もれ

爛れ

自己を失うまで美しくただ

美しくと

望む

ああそのような時を過ごす時きっと
無限の断崖は消え去り
どこまでも拡がり続ける時の空洞は

埋没 し
分断 された刻の支柱を

倒すことになる

嘆くな嘆くな

それは当然のこと

自らの限りを憐れむよりも自らの終焉を
ひとつのセレモニーとして受け入れ嬉々として
また嬉々として爆破するその思考を
錆びついた刃で叩き殴れ

私の思考は
破壊された肉体は未だに淫猥だ
いかに
清冽な場所を求め彷徨ってもこれが
もし無限であるとすれば
歩くこの先にもまた歩くこの先があり
あの騒がしい弦の響きと
唸りと
笛の音が
破調の行き止まる次元まで誘い貶す

美しいきみの名において
煤けたきみの名において世界は

それを約束し
歯ぎしりをしながら耐えるこの時代を

耳を瞼を掻き毟りながら悶絶するその美の崩壊とともに

私は至福の笑みを浮かべ
貴女の涙を製造するだろう

やがてこの身を焔で焚いて
火花を散らし砕け散る

母を打ち
父を踏み
兄を刺し
姉を犯しながらしかし
妹の髪を大切に撫でる この
忌まわしい この
卑劣な
悪意に満ちた肉体を灼き
永劫の苦痛を受け入れてしかし

悔い改めることはない

罪は罪

悪は悪
しかしなによりも

私は私

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