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【小説】混沌符~ChAotic note #3


前回

女、跪け

 ババアを殴りジジイを殺す。

 イラマチオをするにはまず、今日も金タワシで皮膚を。

 茜のような女がまた戦慄く。
 女のような啼き声を、最適だと思っている。戦慄。

 強く纏められた髪に無理やり指を絡ませかき乱す。
 茜の。
 一気にしてはつまらない。棘の乱立する蔓で縛り上げ、吊る。
 泣けそして叫べ悶えよ私は少しずつ乱れていく女を楽しむのだ。
 そうしてかき乱し、乱れた髪を荒々しく掴み、同時に口への挿入を強く深く激しくする。

 「アガアガ、アガアガ」

 黒く地味なヘアピンが一本また一本と床に落ちる。

 愛されて。
 愛されて残りも絡まる様にかろうじて髪に付いているが、おまえはその役目、数本のヘアピン、緩んだ黒いゴム、髪の束。
 ああ、貧弱な背中。

 黒髪はその貧弱な背中でただだらしなく揺れている。

 勇猛なる鉄騎の女神。
 鞭に愛を。
 愛はない。
 老いぼれは砕け、老いぼれは死んだ。
 射精を終えた男根をその貧弱な背中に押し付け黒髪で包み込む。

 砕けてしまえ。

 喉の奥を強く強く、突き殺して差し上げようか。

(つづく)

次回


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