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参謀の思考法

参謀の思考法

人事は、ある意味、経営参謀の役割を大きく果たす仕事の為、
役立つことがきっとあると考え、手に取った本でしたが、
大正解でした。

【自分が役に立つと思えた部分の要約メモ ※意訳有】

参謀は、トップの言うことをそのまま従順に受けるだけでは務まらない。
なぜ、そのような指示・命令を出すのか。
自分の頭で考えることが必要。
考えて納得いかなければ意見を言う必要がある。
上司には率直な意見が言えることが重要。
自分を殺してはならない。

参謀はリーダーのフォロワーではなく、
考えて、リーダーの先回りをする。

上司を人ではなく機関と考える。
上司との相性は悪くて普通。
しかも人は、地位につくと勘違いする。
その人間の愚かさを、自分自身も自覚する必要がある。
ただ、実際の上司が必ずしも、その愚かさを自覚しているとは限らない。
機関と考えることは、決してドライな考えではない。
機関を最大限に機能するサポートをする為に、
相手の理解をすることは必須。


会社はゲマインシャフト(感情的な結びつきを基盤とした集団)ではない。
ゲゼルシャフト(目的達成のために作為的につくりあげた集団)だから、
人間関係よりも、目的達成に集中すべき。

人間関係は悪いのが普通。筋を通し、淡々と問題解決すればいい。

Cool Head but Warm Heart

場の全体を俯瞰的に眺め、最適解を見出すために、
経営トップ程責任を負わないからこそ生まれる余裕を元に、
自律して考え、経営も気づかない盲点を見つけ出すのが参謀。

自己顕示は非知性的な言動を生む。
自己顕示は承認欲求の現れ。自分に自信が無いから生ずる。
自己顕示をして上司のメンツをつぶすのは、参謀として失格。

気負わず「自然体」で、自分が「面白い」とい思うことを追求する。
新しい価値を産み出していくことが大事。

議論に勝つことは敗北ですらある。
それよりも、相手に心の底から納得してもらうこと。
現場が主体性をもって、自律的に実行すること。

が重要。

その為には
・現場理解、感覚があるか。
・誰の話も傾聴し、共感得られる努力をしているか。

が問われる。

参謀がトップと同じレベルのビジョンを
描けるように研鑽するのも重要だが、
それ以上に大切なのは、目の前の仕事において、
自分なりの「理想」や「ビジョン」を思い描いて、
周囲の人達を巻き込みながら、
それを実現する経験を積み重ねること。


こんなふうになったら、もっとこんなふうにすればいいのに。
その思いこそが、理想やビジョン。

その理想、ビジョンが魅力的であれば、
周囲の人達も、「それいいね!」と共感してくれる。

会社のビジョンに合致した、ワクワクする仕事を自ら生み出す。
仕事を楽しむ。楽しむ仕事を創り出す。
自らイレギュラーなことを生み出し、
通常とは違うコミュニケーションや組織の壁を超える経験を積む。

ビジョンを実現すべく、戦略を浸透、実行していく。
そこに現場の「共感」と「協力」をどう引き出すか。

社長の意思をそのまま伝達するのではなく、
自分の言葉で語れることが重要。

原理原則を軸に、自分の頭で考える。
組織人としての原理原則は、
「組織の一員として常にその仕事の本質を考えながら、
 前向きで健全な行動をする」

こと。
「フェアな人間」と認識してもらうことが大切。

【まとめ】

参謀・人事のプロフェッショナルになるには、
まず自らの真の思いを元にした、
「それいいね!」とメンバーから言われる
組織の理想やビジョンを描くことが必要。

そして、その理想やビジョンを実現するために、
どんな人達の協力が必要かを見定め、
必要な相手を巻き込み、その相手を理解すること。

理解したうえで、
どうすれば相手の共感と協力を引き出せるか。
どうすれば、
一緒に理想やビジョンの実現の為に、
動いてもらえるか。

自分の頭で考えて、
自分の意見を率直に発しながら、
行動を起こしていくこと。


が重要だと、よく理解できた。

結局、参謀とは、

経営トップや目の前の上司と同じ視界で、
考えられる問題、課題を自ら引き受け、
解決しにいくことを率先垂範する役割である。


というのが、自分のこの本を読んだ結論。

真の参謀という役割を務めるには、
参謀というサブ的な立場に逃げるようではいけないし、
上から理屈を垂れる評論家ではなく、
自らが旗を掲げ、現場を巻き込む
泥臭いリーダーであることが必要だということ。

自分が本当に心からワクワクする
理想、ビジョン、仕事を創造できるかが、
まずは全てだ。

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