英語話せないのにプロスポーツチームの通訳に応募して今に至る話
アスリートの通訳をしている佐々木真理絵です。
私が初めて“通訳兼マネージャー”としてプロのバスケチームに入団した時の事を少しだけ書きます。
私は大学生の時に1年間アメリカに留学しました。「帰国後は英語とスポーツに関わる仕事がしたい!」と意気込んでいましたが、希望の仕事には就けませんでした。
新卒で英会話スクールに就職しましたが、営業職として新しい顧客を獲得するために毎日飛び込み訪問スタイルの営業をしていました。
インターホンをひたすら押し続ける日々。
英語は一切使わず、日本語で英会話スクールの説明をひたすら繰り返す毎日に希望が感じられなくなり、2年で退職しました。
退職後は2週間1人でハワイに行って現実逃避しました。
帰国後、大阪の語学スクールに転職しました。
外国人の講師たちのスケジュール管理や生徒の学習のカウンセリングを任されました。講師たちと英語でちょっとコミニケーションを取ったりするのはとても楽しかったですが、機械的な事務作業が多く
「この仕事って私じゃなくても別に誰でも出来るやん」
というひねくれた思いと
「外国人と英語で話すの楽しい!やっぱり夢だったスポーツ業界で英語を使う仕事がしたい!」
という気持ちが大きくなり、就職して1年で思い切って辞めました。なんてリスキーな選択‥。
当時26歳。
なんのあてもありませんでした。
が、
あるプロバスケットボールチームが通訳を募集しているという求人を目にしました。
バスケは体育の授業でしかやったことありませんでした。小学校5年生のバスケの授業では指を骨折したのでトラウマでした。でもとりあえず履歴書を送りました。
1週間後くらいに監督直々に1度会いたいという連絡を頂き、チームの体育館まで行きました。
面接で予想外の事が起きました。
なんと面接を英語で行われました。
今考えると、通訳の面接なので英語力のチェックをされるのは当たり前。
が、しかし
当時の私は英語が全然喋れませんでした 笑
留学したのなんて何年も前ですし、帰国してからは英語なんて話してなかったので‥。
英語喋れないくせに通訳に応募するとか気が狂ってます。全く意味がわからない 笑
ただ、当時の私は熱意だけはすごかった
英語力をチェックされた後、
「正直今の英語力じゃ通訳は出来ない。ただ、やりたい気持ちがあるならまずはマネージャー業務をしっかりとやってもらいながら英語の部分は勉強していってほしい。」
と言われ次の練習に参加する事になって、その後無事に入団が決まりました。
今振り返ると当時の自分が怖い 笑
英語話せないのに通訳応募した事も怖いし、
面接の後、「バスケの勉強せな!」って意気揚々とスラムダンク読み直してた事も怖い。引く。当時の自分に引いてる。
スラムダンク読んでもバスケの勉強にはならないです。(バスケってカッコいい!と思うようにはなる)
この件に関しては、こんな私をチームに受け入れて頂いた当時のチームスタッフ、フロントスタッフ、選手の皆さんに本当に感謝しています。
こんな私がそこから経験を重ね、なんとか通訳という肩書で仕事をしておりますが、今もまだまだ英語勉強中です。
これからもいろんな媒体を通して私の体験をお伝えしていきます。