お花愛、披露
おはこんばんちは。
台風が接近する中、9月18日(日)東京都目黒区にある
学芸大学路地裏会館 C/NEさんで行われた【学大路地裏偏愛祭】に
出展させていただきました。
前回遊びに行った時とはひと味違う空気に包まれていたC/NE。
お客で行っても、出展しても、帰り道に心がほくほくするようなイベントだなと、より一層偏愛祭のファンになってしまった。
大雨でたくさんの人にはお会いできなかったけれど、出展者の方々・来てくださった方々とじっくりお話しできてありがたい時間でした。
皆さんの中からこぼれ落ちる魅力は、まるで水のように、私の心に栄養を注いでくれて、花への愛情がまた大きく成長したように感じます。
なにかに愛情を注いでる人たちって、本当に瑞々しいですよね。
改めて、偏愛祭に感謝します。
ただの花好きな人間
花が好きなことが転じて、フラワーサイクリストの活動が自分の生活の1つに加わったという感じで、2022年は過ごしてきました。
会社帰りにお花屋さんに寄って花を買ってきたり
道で見かけた花を図鑑で調べたり
時折ワークショップへ参加してリースを作ったり、アレンジメントを体験したり。
これは、それまでのただの私が楽しんでいた花との時間です。
フラワーサイクリストの私が新たに誕生して、
花との関わり方が次第に変化を遂げました。
お花屋さんに行ったら、
どんな風にディスプレイしてるのかなと勉強したり
道で見かけた花はSNSでシェア、花言葉や花の歴史なんかも調べます。
ワークショップは開く側に、リース作りは自分の部屋でなくて、誰かの元でこのお花たちが愛されることを願って。
お花と私の2人だけのキャッチボールだったのが
お花と私と誰かのキャッチボールへ変化しました。
だけど、今回の偏愛祭は
私と花のキャッチボールをお見せするつもりで迎えました。
愛読している図鑑を持っていったり
リース作りも、私の好きなチビたちばかり。
ドライにする前のバラの色はこんな風に鮮やかで、ドライにしたバラはこんな風に妖艶で… なんて語り出したり。
「どうしてそこまで花に?」
と聞いてくださった方がいて、祖母の影響だってことを話しました。
「祖母の影響です」
と今まで一言で答えてきたことだけれど、この日話した人たちの色んなストーリーを聞いて、自分の記憶の扉がブワッと開きました。
小さな頃、祖母の家に行くと、
後ろをくっついて歩いて、おばあちゃんが育てた花の話を聞くのが1番好きな時間だったこと。
おばあちゃんに会えない時間は、
「木蓮の花が落ちたよ〜」「桜が咲いたよ〜」
「今年は何色のチューリップが咲いてるの?」
「あじさいの写真届いたよ」……
電話で、送ってくれた花の写真の話も沢山しました。
おばあちゃんは、雑草やお花に勝手に名前をつけて呼んでるのが面白かったり。
「コメゴメが綺麗だなあ」と祖母が言い。
「ゆきなやぎでしょ」と花の名を覚えた私が言う。
「米がいっぺえついてるみたいだから、コメゴメでいんだ〜」と。
私と祖母のお花のキャッチボール。
仕事して、花の活動して、大変でしょ?
と言われることがあるけれど
どこからともなく湧いてくるこのエネルギーは
おばあちゃんとしたキャッチボールが
いつもいつも愛で溢れていたからだと思います。
あの尊い時間の全てが今の私のエネルギーです。
屋号は持たないことにした
この先どうなりたいかって自分に聞いたら
"この先もお花のこと大好きでありたい"
という、シンプルな答えしか返ってこない。
そして、花と私と誰かのキャッチボールは愛情を注ぎながらやりたいです。愛の伴わないキャッチボールはしないし、花を、モノのように捉えることはたぶん出来ないです。
秋以降、イベント出展がいくつかあるから屋号きめないとな〜!と思っていたけれど、屋号をもちたい理由が見つからなかったのでやめました。
なんとなく周りがそうだから自分も…
みたい心の動きで、決めなきゃ!って勘違いしてたんだと思う。
まるで数学の公式をなぞるように、ブランディングやマーケティングについて勉強していたけれど。
なんか、私らしくないからやめた。
花のことをビジネスにしていないし、しようとしていないことを後ろめたく思う必要は…ないのかな。 向上心が無いと捉えられるのを恐れて、あまり言えなかったけど。 ビジネスにしようとしていない人にも、できることが幾つもあるし、ここからだから見えることもあるのかと思います。
そもそもなんで、「好きなことで生計を立てていく=幸せ」って決めつけてたんだろう…。そんなの、人によるのに。その人にフィットする、いろんな形があるのにね。
なんてね。
今回は、長編になってしまった。(最後までお読み頂き有難う)
偏愛祭で改めて自分のカタチを手に取ることができたように思います。
イベント開催してくださったC/NEさん、さおりさん、あずささん。繋いでくださったRINさん、当日ご一緒させて頂いた出展者の皆さま、雨の中お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。
また、会いましょう。
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