千両か万両か百両かも知れず
星野立子
今日は花市場の冬の風物詩「千両市」でした。お正月に飾る千両は、万両、南天などとともに「難を転じる」とされる縁起もの。
なかでも千両と万両は、名前からも「お金」を連想させ、その枝にもたくさんの実がなるので「お金が増える」「商売繁盛」の縁起物とされています。
しかしこの近年は、夏の天候不良や残暑の厳しさが影響してか作が悪く、冬が近くなるにつれ、今年の千両はどうだろう?と実の付き具合や発色を案じる声が聴こえるようになります。
実のつきが悪い、色が悪い、そのくせ高い、などボヤくのは今に始まったことでもないですが、とはいえお正月にこの花材がないのは寂しいですし、廃れさせてはならない。
そんな小さなこだわりを、手放せずにいる古い花屋の店主です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
千両 花言葉「恵まれた才能」
Text
フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主 鈴木咲子
都内生花店に8年在籍ののち渡独。2000年に南ドイツ、アルザス地区の生花店での勤務を経て帰国後、2002年 通販サイトHanaimo開業。
一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格
https://www.hanaimo.com/