美術展『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきてやむに止まれぬサンサシオン』
「ジャム・セッション」とはアーティゾン美術館が保有するコレクションと現代美術家の共演で、今回で4回目となるらしい。
山口晃さんといえば、地図のような細密画の印象が強く、一度生でその作品を見てみたいと思っていました。本展では細密画はもちろんのこと、インスタレーションや、セザンヌ、雪舟らを独自に解釈した解説、それらにインスパイアされ創作された新作絵画など、幅広く作品に触れることができます。
開幕したばかりの展覧会に行ってきました。
まず、6階展示室の最初に出迎えるのはインスタレーション《汝、経験に依りて過つ》。
小部屋のようなところに足を踏み入れると、平衡感覚を失うのかフラフラして真っ直ぐ歩けなくなる。1人だとちょっと恥ずかしい。(係の方が優しい眼差しで見てくださったのでありがたかった。笑)カップルで来ている方々などは結構盛り上がっていました。
展示室は広々とした空間に作品が点在し、順序関係なく自由に行き来できるようになっています。
本展唯一の撮影禁止作品のため写真はないが、雪舟の《四季山水図》を模した《アウトライン アナグラム》は、メインの展示エリアから少し奥に進んだところにあります。なんともいえない独特の雰囲気をまとい、スーッとその世界に引き込まれるような不思議な感覚になりました。
始まったばかりとあってか、平日の午後にも関わらず館内は賑わっていました。とはいえ、上野や六本木の美術館のような混雑はなく、好きな作品を好きなだけじっくりと味わえます。
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