読書感想文~ほったらかし投資術
こんにちは、ともです。
「全面改定 第3版 ほったらかし投資術 水瀬ケンイチ 山崎元 著」です。水瀬さんは2002年からインデックス投資を続けており、リーマンショックや東日本大震災も乗り越えた経験を持っています。それでも経済的自立を達成するだけの資産を築けた方法について教えてくれています。
・現代版 ほったらかし投資
タイトル通り、できるだけ手間をかけない株式投資の方法を論じている本です。
僕は初版と第2版は読んでいませんが、第2版が出版された2015年から現在までの大きな社会情勢の変化(積立NISA、老後2000万円問題、コロナショック)に合わせて改変した内容となっているそうです。2022年8月現在に読むのにピッタリの本だと思いました。
FIREを目指して努力されている方も多いかと思いますが、最近は「RE(早期引退)」を目標としない方も増えていますよね。経済的自立は発生した上で、仕事は続けるというものです。筆者も経済的自立達成後も忙しい会社員の仕事を続けているのだそうです。しかし、「嫌な仕事を断れるだけの経済力」は、仕事をする上でも心の安定をもたらしてくれているようです。やはり仕事をするかしないかの選択肢を自分が持っているというのは幸せですよね。
・簡単な投資手法
投資の方法論としては、両学長が勧めてくれているものなど、最近のブームになっているような投資法と大きく違いは無いかと思います。本書の内容に触れてしまうので明記することは避けますが、今なら調べれば誰でも出来るような、再現性の高い簡単なものです。そのため、今のブームに乗る投資を行いたいだけの人なら、本書は読む必要は無いかも知れません。
本書の魅力は、方法論以外の所にあると思いました。
・「ほったらかし」と「学ばない」は違う
本書で勧められている投資は、「1度始めるとやることがない」「あまりに簡単でつまらない」と言われることも多いです。つまらなさすぎて続けることが出来ず、別の方法へ浮気して損してしまう人までいるとのこと。しかし、本当につまらない、何もやることの無い投資なのでしょうか?本書では、その点についての警告がなされています。
僕自身も含め、若者中心にたくさんの人がYouTubeやSNSから情報を得て投資を始めるようになりました。それについては著者も「喜ばしいこと」としています。しかし、見様見真似で株式投資を行い、投資対象の持つリスクの意味や、どんな仕組みの物に投資しているのかについて理解していない人も増えているでしょう。投資対象を正しく理解出来なければ、それは恐らく投機と変わらない…
たしかに簡単な方法であり、投資自体は始めたら「ほったらかし」は可能です。そのメリットを生かすには、空いた時間を自分の投資についての勉強に回すことが大切だと思いました。
そして勉強のひとつとして、株価の決まり方や、「リスクを負う」ことの意味などについて本書内で説明されています。やや複雑で初学者には難しく、その部分を理解するのに5回程度読み返してしまいました。ほったらかし投資をするだけならこの知識は不要かと思いますが、勉強は怠らずに行きたいです。
余談ですが、本書はKindleセールで660円(さらに330ポイント還元)で購入しました。破格の値段でした、ありがとうございます。また、Twitterで本書に関するツイートをすると、なんと水瀬先生ご本人からリアクションがいただけるという嬉しいサプライズもありました。
同時に興味がある方は絶対に読んで損はありません、ぜひ✨