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誌上翻訳コンテスト YA編の結果と訳例。

今月発売の『通訳翻訳ジャーナル』2025 WINTERに、『通訳翻訳ジャーナル』 2024 SUMMERに掲載されていた誌上翻訳コンテスト YA編の結果と訳例が載っていました!

たくさん考えて、悩んで応募しました。結果は何もかすりもしなかったのですが、翻訳のポイントで一部「おお!ここはきちんと理解できていたな」と思えた部分があり嬉しかったです。でも、2か所ぐらい全然違う訳をしてしまった部分があったり、合っていると思っていたけどここはこう訳さないといけなかったのか…と思う部分もありました。

◆Do they know I can hear them, or is that the point?
翻訳者・代田さんの訳例:きこえてるってわかってるのかな? それともわざと?
☆この "point" はいわゆるポイント、つまり「要点」ではなくて「目的」です。

『通訳翻訳ジャーナル』 WINTER 2025

私の訳:私に聞こえてるってわかって言ってる? そういう問題じゃないか。

にしてしまいました。is that the point?が全然わからなかった…。「それともわざと?」って訳になるんですね…。

◆I fill the gray plastic bin as fast as I can. Using leftover tea, the way I've seen my mother do, I scrub the glass tabletops until they squeak.
翻訳者・代田さんの訳例:トロリーについてるグレーのプラ容器が、あっという間に食器でいっぱいになる。ママがやってたのをマネして、使用済みのお茶パックでガラスのテーブルをキュッキュッって音がするまでふく。

『通訳翻訳ジャーナル』 WINTER 2025

私の訳:ママがいつもしているように、残りのお茶をグレーのプラスチックボトルにできるだけ早く注ぐ。ガラスの卓上を、キュッキュッと音が鳴るまでゴシゴシとこすって磨く。

binがお茶を入れる容器だと勘違いしてしまったせいで、後ろの文章とごちゃ混ぜにしちゃっていました。あと、leftover teaが茶殻のことだときちんと理解できていなかったです。飲み残したお茶のことだと思っていました。

◆I feel better.
翻訳者・代田さんの訳例:だいぶモヤモヤがはれてきた。
☆"better"ですから、「マシになった」くらい、せめて「モヤモヤが晴れた」程度だと思います。

『通訳翻訳ジャーナル』 WINTER 2025

私の訳:気分がよくなる。

確かにbetterってすごく気分がいい感じではないかー!悔しいなぁ。言われたらなるほどって思えるのに自分で訳している時には気付けない!

◆OmaとOpaの訳し方が「オマとオパ」でよかったのかー!と思いました。
私は「おばあちゃんとおじいちゃん」にしてしまっていました。

でも、答えがわかるとかなりすっきりしますね!
本当はこの答えをきちんと自分で導き出せないと仕事にはならないのだとは思いますが…。

色々な翻訳に挑戦していく中で、こういうときはこう訳せばいいのかという感覚が少しずつ掴めてきているような気がします。もうすぐTQEの結果も出るので、また訳例と照らし合わせてここはこう訳せばよかったのかときちんと反省して次の翻訳につなげていきたいと思います。

Saki

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