[源氏物語18]女の子の部屋をのぞき見して興奮する光源氏
子供もわかる!? 源氏物語
光源氏君と12の花めぐり
源氏物語「空蝉」のお話です
あらすじ
光源氏が17歳の夏、空蝉という人妻に恋をしてしまうお話です
恋愛経験が少ない空蝉は、年の離れた裕福な伊予介と結婚しました
夫と年が離れていたので心がときめくことがありませんでした
しかし、偶然、空蝉が住む家に泊まりにきた光源氏と忘れられない一夜を過ごしたのです
光源氏から恋文をもらうのですが、人妻なので返事を返すことができませんでした
それでも、空蝉に逢いたい光源氏は、空蝉の弟の小君と一緒に
家の主、紀伊守が留守中に忍び込んで空蝉に逢うことにしました
はたして、光源氏はもう一度、空蝉に逢うことができるのでしょうか?
空蝉、軒端荻、伊予介、紀伊守、小君の相関図です
ぜひ、Youtube版も見てください!
空蝉のいる部屋をのぞき見する
夕方頃、光源氏は小君とともに二条院をでて、姉君のいる紀伊守の家に向かいました。
門からひっそり入り、小君に連れられ、姉君がいる部屋に案内してもらいました
小君「姉上はこの部屋にいるようです」
光源氏「今、逢うと大騒ぎになるから寝静まってから逢おう」
光源氏は、こっそり戸の隙間から姉君の様子を窺うことにしました
空蝉と軒端荻は囲碁をしている
どうやら、姉君は伊予介の娘と囲碁を打っているようです
光源氏「うーん、姉君がよく見えない」
光源氏「姉君と囲碁を打っているのは伊予介の娘か?」
姉君「勝負ありですね」
軒端荻「悔しいー!負けたわ」
姉君「ふふっ」
軒端荻「もう一度、勝負しましょ!」
姉君は軒端荻の恰好を見て
姉君「ちょっと、服装をきちんとしたら?」
姉君「誰か男の人に見られたらどうするの?」
軒端荻「えー、お母様までお兄様みたいに口うるさいこと言わないでよ」
軒端荻「お兄様ったら、私の恰好を見て」
(回想)兄・紀伊守と、妹・軒端荻の会話
紀伊守「おい、なんだその恰好は!?みっともない」
軒端荻「いいじゃない、自分の家なんだから」
紀伊守「年の変わらない継母様(空蝉)を見習え」
紀伊守「あの方は気品があるぞ」
軒端荻「なによ~」
紀伊守「だらしないと、婿殿も見つからず、いつまでも結婚できんぞ」
軒端荻「うるさいわね!」
いつか素敵な彼氏が欲しい
軒端荻「お兄様は失礼だわ!」
軒端荻「私だって、いつかカッコいい殿方とお付き合いするのよ」
姉君「そうね、顔も可愛いし、いつかカッコいい方とお付き合いできるいいわね」
軒端荻「うふふ」
女の子がくつろいでいる姿は新鮮!
光源氏の周りの女の子はいつも澄ましているので
女の子たちがはしゃいで話している姿を見たことが無く、とても新鮮で興奮して聞いていました
空蝉と軒端荻の感想
光源氏(あの可愛い顔した女の子が伊予介の娘か)
光源氏(恰好は品がなくて残念だな。けしからん)
光源氏(姉君は地味な顔だけど、やっぱり気品があって素敵だ)
光源氏は、みんなが寝静まり、こっそり姉君の部屋に侵入するのが楽しみでたまりません
小君「光源氏様、見つかるといけないので、そろそろこちらの部屋にいてください」
光源氏「それもそうだな」
光源氏はもっと二人のやり取りを眺めていたかったですが見つかると大騒ぎになるので諦めました
光源氏と小君はその部屋から離れました
軒端荻「そうだわ、お母様。今夜は一緒に寝ましょ!」
姉君「えー、しょうがないわね」
軒端荻「やったー」
そして、夜になりみんなが寝静まりました
源氏物語19に続く
みんなが寝静まったし空蝉の部屋に侵入するぞ!
暗くてよく見えないけど、空蝉ってこんなに大きかったっけ?
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