スペインの超名門ワイナリー「トーレス」を調べてみた
スーパーでもよく見かける、牛のマスコットがついたワイン。
トーレスというスペインのワイナリーが作っているものでした!
今回はそのトーレスについて調べてみました。
「キング・オブ・スペイン」と称される名高いワイナリー!?
スペインの王様ってすごいですよね!?
他にも「カタルーニャの星」なんて呼ばれているようです。
というのも、ワイン生産者としては140年、ぶどう栽培家としては300年以上の歴史の中で、様々な功績を残しているんだとか…。
1. 受賞歴がすごい!
トーレスのすごいところの1つ目は受賞歴!
どれも聞いたことがある賞ばっかり!すごい!
ドリンクス・インターナショナルでは、2回も2年連続でトップに立っているんですね!
ここまでの快挙を成し遂げたのはヨーロッパのブランドの中でも唯一トーレスのみだそうです。
2. 家族経営による安定性がすごい!
さっきも書きましたが、トーレスはぶどう栽培家として300年、ワイン生産者として140年以上の歴史を持っています。
その長いあいだ、経営はずっと家族経営!だからこそ、安定した生産や、さらなる挑戦に積極的に取り組むことができています。
プリムム・ファミリエ・ヴィニという、最高級のワイナリーを所有する由緒正しいファミリーから構成される協会にも加入しています。
スペインではトーレスとベガ・シシリアのみが加入しているようです。
3. チャレンジングな功績がすごい!
トーレスは家族経営での安定性もあり、これまでに様々な挑戦をして功績を残しています。
・テロワールにあったぶどう栽培をスペインで初めて導入
・テオロワールの観点から、国際品種を積極的に導入
・土着品種の発見・保護に注力
・いち早くチリにワイナリーを設立
・地球温暖化を見据え、高地でのワイン製造実験
こうやってみただけでもすごいですね!
当時の他のワイナリーは目から鱗って感じだったのでは…。
これからのアクションにもきっと驚かされるのでしょう。とっても楽しみです。
4. 環境に配慮した設備がすごい!
「持続可能」って言葉、最近よく聞くようになりましたよね。
私も、英語ではありますが大学院でよく耳にしてました〜。
トーレスはその「持続可能」なワイン作りに向けて、環境保護活動にも積極的に取り組んでいます。
・バイオマス、代替エネルギーを生産に活用
・プリウスの導入
・発酵時に発生する二酸化炭素を海藻に吸収されてバイオマスとして利用
近頃はデービスでも"no emmission"を掲げてワイン生産を行うように目指しているようですが、実際にワイナリーで環境配慮型の生産を手掛けてるってすごいことですよね!
素晴らし取り組みだと思うし、ファンも増えそうですね!
トーレスのワイン作り
トーレスのワイン生産はスペイン各地で行われています。
1. カタルーニャ
「カタルーニャの星」と謳われるように、トーレスの本拠地はここにあります。
牛のマスコットがついたサン・グレ・デ・トロのシリーズもカタルーニャで作られています。
カタルーニャの中でも、プリオラート、ペネデス、コンカ・デ・バルベラではプレミアムなワインが作られています。
2. リオハ
リオハはカタルーニャの西に位置している、スペインの古くからの銘醸地。
スペインワイン法にてD.O.Caと表記されるのは特選原産地呼称ワインで、一個下のカテゴリD.O(スペイン高級ワインの中核的なカテゴリー)の中から、きびしい基準で昇格が認められた高品質ワインなのですが、たった2つのうちの1つがリオハです。
19世紀後半にフィロキセラの被害から逃げてきたフランス人がここでワインを作り始めたことから銘醸地になったようです。
3. リベラ・デル・ドゥエロ
内陸部のカスティーリャ・イ・レオン州に位置する地域。
リベラは「河岸、流域」の意味で、実際にこのエリアはドゥエロ川の両脇に広がっています。
ベガ・シシリアやペスケラもこのエリアに拠点を置いていて、近年赤ワイン産地として注目を集めているようです。
4. ルエダ
リベラ・デル・ドゥエロと同様にカスティーリャ・イ・レオン週に位置するエリア。
やや西寄りで、大陸性気候であるため寒暖差が激しく、酸味がしっかりとしたワインが作られています。
ベルデホやソーヴィニヨンブランを使った白ワインが特に人気で、スペインの白ワイン2大生産地と言われているそうです。
5. リアス・バイシャス
ポルトガルの北側で、大西洋に面したガリシア州に位置している産地。
大西洋の影響を受けるので、海洋性気候です。
リアスは「入り江」バイシャスは「南部、下部」を意味しています。
栽培されているぶどうの96%が、スペインで最も高貴な白ワイン用品種と言われるアルバリーニョ。
スペインで最も上質な白ワインの生産地なんだそうです。
6. アメリカ、チリ
トーレスはスペインに飽き足らず、外国にもワイナリーを設立しています。
アメリカにはマリマー・エステート。4代目当主の妹が設立しました。
チリはミゲル・トーレス・チリ。最初にちょっと述べたように、世界中の著名なワイナリーに先駆けてチリに進出して設立しました。
まとめ・感想
キング・オブ・スペインとも称されるワイナリー、トーレスですが、調べてみるとよりすごさが感じられました。
これまでの受賞歴に飽き足らず、将来のニーズをいち早く感じ取って経営が進められているように思います。
トーレスは手頃なものから、実力が認められた高貴なワインまで幅広いワイン作りをしていますので、ワインの紹介は別の記事でしたいと思います♪