#090.時の流れの残酷さと、勝者の品格。
ボクシングの話題です。バンタム級王座統一戦線に動きがありました。
4団体統一を目指す井上尚弥選手の対抗馬のうちの2人・カシメロ選手VSリゴンドー選手のタイトルマッチが今日行われました。
試合前は、オリンピック金メダルリストで圧倒的な技術を誇るレジェンド・リゴンドー選手に対し、トリッキーで一発のあるカシメロ選手がどう対抗するのかが注目ポイントでした。
大振りでスキが多いカシメロ選手をリゴンドー選手が早いラウンドでKOするのでは、と井上選手は予想していましたが、予想は外れ判定2-1(ジャッジ3人の評価が割れる)でカシメロ選手の辛勝に終わりました。
先ほど試合の動画を見ましたが…うーん、正直ちょっと残念な試合でしたね~( ;∀;)。まあ、何となく予想はしていましたが、案の定の塩試合でした。
リゴンドー選手は40歳。圧倒的な反射神経とステップワークとスピードによる「打たせずに打つ」スタイルは…かなり劣化していたと言わざるを得ません。以前、ドネア選手を完封したころとは別人で、見る影もありませんでした。
現在持ちうる全ての能力を守備に全振りしていた印象です。ところどころでカウンターを返しますがその威力も弱く、また自ら有効な手を出すことはほとんどありませんでした。
いっぽうのカシメロ選手も逃げ回る相手にパンチを当てることが出来ず、ひたすら直線的に追いかけては空振りを繰り返していました。
攻撃パターンの少なさ、追い足のなさ、アイデアやクリエイティビティの乏しさを感じさせる内容となってしまいました。
リゴンドー選手レベルのボクサーに完全に逃げに徹せられたら、誰でも試合が成立しないとは思いますが、、、まあ、かみ合わなかったな~と。
これ…もし私がリングサイドで10万円払ってたら、キレてリングにモノ投げたレベルかもしれません(;^_^A。
そして、どっちの選手も得しない結果に終わってしまった印象です。カシメロ選手は勝つには勝ちましたが実力の底が見えて評価を下げたし、リゴンドー選手は試合がつまらなすぎて、年齢を考えれば今後試合を組んでもらえない可能性が高いです。
というわけで、統一王者の争いは井上選手・ドネア選手・カシメロ選手の3人に絞られました。
実は、この試合の直前、カシメロ選手VSドネア選手の試合が決定していたのですが、いろいろあって流れてしまったんですよね。
カシメロ選手のドーピング疑惑やドネア選手陣営への誹謗中傷などがあり、ドネア選手が怒って試合をキャンセルしたのです。
そして、元鞘のリゴンドー選手との試合が行われることになったのですが、内容がこんな塩試合だったので…なんだかなぁーという感じです。
また、試合後のインタビューでカシメロ選手は性懲りもなく井上選手への挑発をくりかえして、解説席にいた井上選手も珍しく「問答無用でぶっ倒す」って怒ってたみたいです。
人格者&レジェンドのドネア選手、スーパーチャンプ井上選手に比べて、やっぱりカシメロ選手は実力も品格も3段ぐらいは落ちるなあ…と。
もう、どちらでもいいから、とっととカシメロ選手をぶっ飛ばして欲しいです。そして、ドネア選手と井上選手の最終決戦を早く見たいです。
しかし、今回の一連の流れと試合をみて、勝負事もただ勝てばいいってもんじゃぁないんだよな~と強く思いました。勝者の品格、人としてどうあるべきか。学ぶことは多いですね。
以上、お盆の最終日に、ボクシングの話題でした。明日からまた頑張って仕事しましょう!
ほな、また。