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アートとプロダクト。

属人的で再現性なし=アート。
非属人的で再現性あり=プロダクト。

もう20年近く前になると思う。
とある方から教えて頂いた定義。
調べても出てこないので
一般的ではないと思うが、
個人的にとてもしっくり来るので
大事にしている。

広告・編集記事のライターや
ディレクターを生業にしているが、
もとはと言えばCMの世界に憧れて
この業界に飛び込んだのだった。

1990年~2000年初頭は、まだ
マスメディアが元気だった時代で、
TVから流れるCMも
個性的で面白いものが多かった。
業界には著名なコピーライターや
アートディレクターがたくさんいた。

彼らのCMは作品であり「アート」だった。

最近は、TVをほとんど見ないので
面白いCMがあるのかどうかも不明だ。

webの広告は、自分の興味関心がある情報が
ただ自動的に流れてくるものになった。

あらかじめ届ける人を絞って
送られるメッセージは、
マス広告とは異なり無理にでも
興味関心を惹くための工夫は必要ない。

対象ユーザーの利便性や
使い勝手を訴求すればよく、
反応が多いものを分析し、
効率的に再生産して送ればよい。

そこに属人的なものが
入り込む隙間はあまりない。

もはやマス広告が機能する時代ではなく、
ゆえに広告自体の面白さは失われた。

私は、アートが好きだ。
アーティスティックに生きていきたい。

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