水洗小僧
スキャナーが届いた。
ちょっと型は古いが、ギリギリ今のWindows11に対応しているもので、CannonのCanoScanLIDE400という機種だ。
「卓上用スキャナー」というだけあって、非常にコンパクト。しかもコードレスで軽い。
ノート型PCと重ねても、一回り大きいくらい。会社で使用しているデカめのノート型PCと同じくらいの大きさかな。
原稿はA4まで対応との事だが、設定によって原稿データ同士を繋げて大きな画像も作れるらしい。今のところ自家プリントは六切までしか焼いていないので、その設定を使うのはだいぶ後になりそうだ。
そして、肝心のスキャン機能については…
F5.6で、自転車の人物を覆いながら0.8秒露光
更に下3分の1を覆いながら2秒露光
最後に全体を、
【左】2秒焼き込み
【真ん中】2.5秒焼き込み
【右】3秒焼き込み
スキャン後何も編集していないそのまんまの画像だが、きちんとコントラストの違いが判別できる画像データが得られた。
…という事で、機能としては全然問題無いどころか、むしろ優秀ではないでせうか。
ついでに、昔の写真もスキャンしてみた。実家を畳んだので、カビくさい写真やその他要らんものが手元に届いたのだが、さてどうするか。肝心のネガが無いのであれば、プリントを全部データ化するかな。
兎にも角にも、優秀なスキャナーを手に入れられたので、あとはプリント技術の向上に集中しよう。
まだまだ色々と手探り状態なんだよね。
で、この前古本屋で興味深い雑誌が置いてあったので、迷わず購入した。
2001年1月刊行。アラーキーもまだ若くて南部虎弾にそっくりである。
彼の場合、撮影後のプリントは、信頼できるプロラボの熟練プリントマンに丸投げするスタイル。自分でプリントする事を前提として撮影に挑むと、どうしても「後からここを調整して…」と暗室作業ありきの撮影となってしまい、その場で全力を出し切れないのだとか。
しかし、熟練プリントマンに任せたら任せたで、「アイツら上手すぎて面白くないんだよなー」との事。うーん、難しい。
プリント特集なので、その熟練プリントマンのインタビュー記事も沢山載っているのだが、中でも印象深かったのが、
「入社してから10年は、まず引き伸ばし機になんて触らせて貰えませんよ。もっぱら水洗小僧です」
水洗小僧…!!
板前の世界で言うなら、「追い回し」か。
引き伸ばし機にも触らせて貰えないとは…。職人の世界は厳しいねぇ。
この水洗小僧という言葉。自分の今週のパワーワードになりそうだ。