行った記憶が無い場所を、再訪する
撮影済みのフィルムは、撮った年と場所を付箋で書いて、テキトーにクリアファイルに入れているのだが、中には全く記憶が無いモノがいくつかある。
『2009年 白髭』
…全く記憶が無い。当時は浅草に住んでいたので、恐らく隅田川沿いをてくてく北上して、偶然この「都営白髭東アパート」を見つけたものと推測される。
団地マニアの中では有名な建物らしく、全長1㎞以上あるアパート群である。特徴は、関東大震災クラスの大火災が起きた際、周辺の木造密集地帯への延焼を抑える為、このアパート群自体が一枚の防火壁の役割を果たすというところだ。
↑災害時は、この緑の部分にシャッターが下ろされ、防火壁となるそうな。
居住スペースのベランダにもシャッターが備え付けられており、また、各棟にいくつもの放水銃も備えられている。
こんなに近未来的でカッチョイイ建物を撮影したのに、全く記憶が抜け落ちているとは、これ如何に? (…2009年ってそんなに忙しかったかな?)
そして超絶ヒマだった2022年の正月、モノクロで撮影する為に、この場所を再訪した。
建物内にちょとだけお邪魔した。
何となく、軍艦島のアパート群を思い出す。
やはりいいね、団地は。
自分も3歳まで団地に住んでいたのだが、室内の間取りや窓からの景色は所々覚えているものの、建物群の外観は全く覚えておらず、たまにGoogleマップで確認して一人懐かしんでいる。
↑帰りの駅にて。13年前も同じような事をしているね。↓
カラー:AGFA VISTA 100 / Nikon F80D NIKKOR EF 18-55㎜
白黒:ILFORD XP2 SUPER 400 / Konica HEXER HEXERLENS 35mm F2.0