フィルムらしいフィルム、伊製ソラリス
最近全然カメラに触れていないので、昔撮ったもので茶を濁してみる。
が、せめて一貫性は欲しいな、と考えながらネガの数々をめくり返していると、ソラリス400で撮影しているものが多いと気が付いた。
Ferrania Solaris 400。確か、2012年か2013年頃に生産終了の知らせを受けて、Ferrania社のサイトからまとめ買いをしたのだった。
生産が終了するずっと前。このフィルムが普通に買えた当時は、まだレトロブームではなかったし、ましてや、"エモい"なんて言葉も無かった時代なので、フィルムは「どれだけ再現性が高いか」と「粒状感の低さ」で評価されていたように思う。そして、その再現性や粒状感で評価されると、このフィルムはなかなかの劣等生で、使用レビューもクソメソに書かれていた。「もう二度と使いません!」とか(笑)。
確かに、とんでもない発色をする事もあるし、ネイチャー系や人物モデルを専門に撮影する人にしてみれば、まったく信用出来ないフィルムだったかもしれない。
しかし自分のように、どうでもいい気持ちでフラフラ撮っている身からすると非常に面白いフィルムで、ノイズが多いのも変な発色をするのもご愛敬。お国柄がそのまんま表れているようなフィルムで、大好きだったのだ。