最近の読書#53
みなさんどうもです!さかいです!
今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!
例によって個人の感想なのでご了承ください…!
では、どうぞ~!
アニメ化4作品の漫画家が腕時計にハマった結果5000万円の借金をつくった話(ヒロユキ)
エッセイ。
『アホガール』や『カノジョも彼女』などの作品で有名なヒロユキさんの沼にハマっていく様子が描かれた本。
先日ご本人にお会いする機会があったので、こちらの本も読ませていただいた。
漫画家という過酷な職業を頑張るため、そしてモチベーションコントロールの為に始めた腕時計趣味。
しかしその魅力から次々と高級時計に手を出し、最終的にはローンを組んでトータル何十本も腕時計をコレクションするようになっていく様が緊張感と共に書かれていて、あぁ、オタク気質ある人がモノにハマるとこういうことってあるよな…っと納得感を覚えた。
なかなかハードな内容だけれど、ヒロユキさんの文章や人柄のためかわりと明るい気分で読むことができる。
僕も一時期、腕時計が好きだったことはあるけどハミルトン等のわりと実用ブランドばかりだったので、ラグジュアリーブランドってこういう世界なんだ…と新しい世界を見ることができたのは面白かった。
ヒロユキさんのような売れっ子だからできるけど、やはり家が買えるような金額の腕時計を何本も買うのはマネできない…。
だからこそ、こうして実体験をエッセイとして読ませてもらえて勉強になった。
借金のしすぎに、みんな気を付けよう!
・運命を拓く(中村天風)
自己啓発本。
思想家、講演家である中村天風氏の講演を書き起こしたもの。
過去に読んだ松下幸之助氏『道をひらく』や稲盛和夫氏『生きる』の源流ともいえる人生哲学で、誠心と情熱をもって打ち込む人生の尊さを非常に強く訴えていた。
信念をもって発起すれば宇宙の真理は必ずやこれに応えるという、ややスピリチュアル寄りな思想もあったりしたが、やはり溌剌と日々を過ごし、目標に向けて邁進せよ、という部分は過去に読んできた経営哲学や自己啓発の本とも合致するものだった。
二刀流で有名な大谷翔平選手もこの本を愛読書、影響を受けた本として挙げていが、なるほどやはり自身で道を切り開いていく人はこういう考え方を身に付けているのだな、と思わされた。
僕もまた自分の理想を叶えるために、今日も人生のミッションを遂行していこうと思う。
・HARD THINGS(ベン・ホロウィッツ)
経営の本。
IT全盛期の時代にいち早くクラウドサービスの企業を立ち上げるが、ITバブルの崩壊とともに金も主要取引先も失った中でどうやって道を切り開き、立て直していったかが書かれていた。
以前読んだ『渋谷で働く社長の告白』もそうだったが、あの時代のIT企業はみんな辛酸をなめ地獄を見たけれど、それでもあきらめなかった人たちだけが生き残ることができている。
どんな困難や機器が来たとしても、あきらめないこと、そして最後までやり切ることで道が開けていくという、ある意味で普遍的ともいえる示唆に富んだ内容とも言えた。
目の前の壁が高かったとしても、超えていけると信じ、超えていくと描き雨後する重要性を知れる一冊だった。
・世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた(中野信子)
おなじみ脳科学者の中野信子先生が書かれた、俗に言う『頭のいい人たち』の特徴をまとめた一冊。
いわゆるビジネス書や自己啓発書のポイントを抽出した感じの内容になっていて、こういった類の本をよく読む人にとっては既知の内容になるかもしれない。
大雑把にまとめれば、長所を伸ばし、短所は他者に助けてもらい、主張はしっかりするものの周囲との関係は潤滑に、やることとやらないことを明確にし、目標を定め、集中できる環境を作り、オンオフをしっかりと切り替え、ゆっくり寝て休む。
要約するとこんな感じになるので、人によっては当たり前に感じてしまうかもしれない。
しかし、前にも書いたが「当たり前のこと」を当たり前に継続していく事は困難である場合が多いので、こういったことをコツコツと積み上げていく事が、何よりも肝要なのだと思う。
・青くて痛くて脆い(住野よる)
青春小説。
大学生になった田端楓は、理想論ばかりを語る痛いヤツ『秋好寿乃』と出会う。
綺麗事ばかりを口にする彼女は嘲笑され、教師からも煙たがられていた。
そんな彼女と理想を実現するための秘密結社『モアイ』を結成。
しかしそれから3年後。あの頃とは全く違う姿となったモアイに対し、反旗を翻す――というストーリー。
最初は勧善懲悪のように見えるが、だんだんとストーリーの輪郭が分かってくると主人公の歪さが際立ってくる。
それは、子供のような独占欲と、傲慢な正義感。
しかしその根源は非常にピュアな想いであり、現代人の純粋かつ善良でありながら我儘で独善的な感覚を的確に切り取っているように感じた。
別作品だけど、辻村深月さんの『傲慢と善良』にあった現代人の感覚に近しいものを感じて、やはりこの時代の人々は自意識が肥大しすぎているのかもしれないなぁと思った。
誰でもそういう時期(思春期とか)はあると思うけれど、一度は人生のどこかで自分という存在を俯瞰して客観的に捉えるよう意識した方がいいのかもしれないな、と考えさせられた。
正義を隠れ蓑にして傲慢な価値観の押し付けをしていないか、顧みるきっかけとなる本だった。
以上になります!
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!
なにかの参考になれるなら幸いです!
それでは!
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