そもそも「インハウス担当」とは?
本日は「デジタルマーケティングのインハウス化」を進めるためのポイントをまとめていきたいと思います!!
まず、運用を完全にインハウス化することは良いとは思いますが‥‥いきなりは難しく。マーケティング担当の時間は有限なので、外部パートナーさんと上手く連携していくことが重要だと思います。
事業をより伸ばすための「考える力」と「スキル」を身につけることが、インハウス化であり、インハウスの運用担当を育てることがインハウス化ではないと定義させてください。
※今日も個人的な見解なのでご注意ください。色々な考え方があると思います。
1.そもそも「インハウス担当」とは?
マーケティングに関わる数値分析を自社で行った上で「戦略・戦術」が立案でき、さらに一部の運用を自身で担当できる運用スキルを合わせ持つ、マーケティング担当のこと。
■数値分析
・外部パートナーさんからのレポートを待っていては遅いので、
数字を自分で出し、分析するスキルを持っている。
■運用
・一部外部パートナーさんにまかせつつもGoogle、Facebookなどの運用機能が整っている媒体はできる限り自社運用できる。
・クリエイティブまわりは外部パートナーさんが優秀なので最初は頼るが、勝ちクリエイティブへの道筋は自ら立案できる。
2.インハウス化を進める上で必要なことは?(アクション、体制、ツール、オペレーション)
■アクション(タスク)
・事業計画に基づいたKPIの整備
・媒体ごとのアカウントはすべて自社アカウントへ
・外部パートナーさんとの役割明確化
・自社で取れていないデータの確認・取得(コストデータなど)
・自動レポート化の整備
・日次データから施策へのフロー整備(オンライン・オフライン含め)
■体制
・マーケティング責任者:1名
・新規向けマーケティングメンバー(外部パートナー管理):2名〜3名
→自社運用と外部パートナーに任せてる媒体で分けた上で、サイト改善と新規媒体調査を実施
・既存向けマーケティングメンバー:1名〜2名
→CRM施策からコンテンツマーケティングを担当する。
・分析サポート担当(BI):1〜2名
→時々で分析サポートをしてもらう。
■ツール
・BIGQuery
・Google Analytics
・Google Tag Manager
・Google Optimize
■オペレーション案
・前日の数値が出社タイミングで確認できるよう整備
・数値実績から自社アカウントのチューニングへ反映
日々の業務はできる限り早く終わらせて。
・新しい経路の開拓
・ランディングページの改善
・事業数字の分析からの改善案の立案
・競合分析
などに時間を費やす。
補足>媒体アカウントは必ず自社アカウントで!
外部パートナーさんに運用をまかせるにしても、運用アカウントは自社アカウントにすることを強く推奨します。
理由
・自社実績データを効率よく媒体に取り込むため
・媒体の実績データを自社サーバーに取り込むため
・自社で運用することもあるため
自社アカウントにすることで、
自社データから媒体データまで効率良く扱うことが可能になります。
外部パートナーさんのアカウントでも可能でありますが、
重要なのはスピードです。毎回取りたいデータ、入れ込みたいデータを相談し進めていたら最適化まで半年以上かかってしまいます。
別のnoteでもまとめさせていただきましたが、マーケティング担当はコスト意識をもっと持つべきです。
1分1秒でも早く、最適化を進めることできれば、それだけ事業が成長するのです。
「学習が進むまで待ちましょう」は決まり文句的なところはありますが、
どれだけ学習させればいいか?を認識していない上で、この考え方は危険です。
外部パートナーさんのアカウントであればまず自社アカウントを移行するためのスケジュールを立てましょう。
※FacebookやTwitterなど元々自社アカウントであるものもありますが、その場合はアカウント構造をしっかり理解しておく必要があります。
3.インハウス担当になるための必要スキルと考え方
こちらについては私もまだまだ勉強中なので偉そうなことを書いてすみません・・・必要なスキルはわかっているつもりなので、まとめさせていただきます。
■Google、Facebook、Twitter、Yahoo、Apple Search Ads、DSP等の運用スキル
最適化ポイントとクリエイティブタイプは最低限抑えておく必要があります。
■外部パートナーさんとの業務整理スキル
ここまではインハウスで担当、ここからは外部パートナーさんで担当すると言ったように業務をできる限り明確にしておきましょう。
最終的な数字責任は外部パートナーさんではなく、マーケティング担当にあるからです。
■SQLをつかった分析スキル
リアルタイムで数値を見れる力は必要です。このスキルは常に学習する必要があるので、少しSQLを覚えたからと分析することをやめると、一気にレベルが落ちるので注意しましょう!自戒を込めて・・・
■外部サービスを使い切る。
より分析をスムーズにするために、下記のサービスを使い切れるようになっておくと便利です。
BIGQuery
Google Analytics
Google Tag Manager
Google Optimize
adjust
Firebase←これから必要になる。
■java scriptの最低限の知識
Google AdsやFacebook API等を使いこなすために、java scriptの知識は最低限やっておいてほうがいいです。PHP、Pythonも使い切れると最強ですね・・・勉強しないと。
■戦略的思考からのKPI設計
何を目標として持つべきか、戦略的に考えて施策を進めていく必要があります。現状の数値目標をまず疑い、事業を伸ばすためにはなにが必要か?考えぬくべきです。
■成果を出すためのコスト意識と成果意識
コスト意識と成果へのコミット力は当然ながらもったほうがいいです。
■自社サービス理解からの経営理解
上記のKPIやコスト、成果意識とかぶる部分でもありますが、
マーケティング担当は経営者と同じ目線で、時には社長と議論するくらい、サービスのことか考えて動くべきです。
4.インハウスを進める上でのスケジュール案
半年掛けてインハウス化を進める場合のタスク案を作成してみました。
テキストなのでわかりにくいですが、参考になれば幸いです。
■1ヶ月目〜2ヶ月目
・事業KPIの整理
・自社で数値責任をもつためにレポートの整備(できる限り自動化)
・外部パートナーさんとの役割整理
・自社アカウントへの移行準備
・自身の足りないスキルと考え方の整理(スキルチェック表)
■3ヶ月目
・自社アカウントへの移行完了
・Googleからの自社運用開始
・クリエイティブの外部パートナーとの連携強化
・サイト内改善の実施
・新規媒体の検討
■4ヶ月目
・自社レポート化の整備完了(もう少し早く完了させてもいい)
・Google、Facebookへの運用データを入れ込み整備(自社対応)
・サイト内改善を継続
・オフライン施策との連携(認知施策等の分析サポートなど)
・新規媒体の検討継続
■5ヶ月
・運用媒体の一部見直し
・サイト内改善を継続
・オフライン施策との連携
・新規媒体の検討
・クリエイティブまわりの自社内製化検討
■6ヶ月
・大規模な運用見直し
・事業計画整理
5.まとめ
上司から言われた数字を達成するだけがマーケティングではありません。それだけでは、事業は伸び切りません!時にはこの数字を達成するべきなのでは?と疑問に思うくらい「事業について考える」べきです。
そして、
マーケティング担当が今やっている仕事は今後なくなっていく可能性が高いと思います。それだけ自動化がどんどん進んでいます。
だからこそ今回まとめさせていただいたスキルを身に着け、
戦略・戦術を描けるマーケティング担当を目指していきたいものです。
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