レンゲ畑のヒミツ
春の花の風景は目まぐるしく変わっていく。
桜が咲いたと思えば、菜の花が咲き、そしてこの季節はレンゲ畑が現れる。
私は通勤時に田舎道を車で運転するので、古き良き田園風景を毎日見ることができる。
レンゲ畑を眺めながら通勤するのがひそかな楽しみだ。
ここで、ある疑問。
レンゲは田植えの前の田んぼに多く咲いている。
でも何故、田んぼにレンゲが咲くのだろう。
レンゲが自生しやすい環境が、休閑期の田んぼにはあるのだろうか。
調べてみると驚愕の事実がわかった。
実はレンゲは自生しているわけではない。
農家の方が田んぼの肥料として稲刈り前に蒔いたものらしい。
てっきり自然発生かと思っていた…
でも、肥料になるし、花は綺麗だし、これぞ一石二鳥ね。
春らしい穏やかな晴れ間のなかの、生き生きしたレンゲ畑も好きだが、
個人的には薄曇りの下のレンゲ畑も、味わいがあって好きだ。
「田んぼ」なのにレンゲ「畑」。
何やらややこしいが、春の風物詩をしっかり噛みしめていきたい。