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【暴論14】外国人労働者にとって、今の日本の魅力はアニメと漫画だけ

日本は少子高齢化で労働人口が減少していき、おそらく今後も改善する見込みはほぼない。そんな環境下で外国人労働者が期待されるが、はっきり言って今の日本は、外国人にとってさして魅力的な環境ではない。韓国よりも賃金が安い場合も多くなっている。

先進国の賃金の伸び

かつてはアジア各国の外国人にとって日本に出稼ぎに来ることは一種の憧れであったであろう。日本に来て数年働き、母国に帰れば一財産が築ける、そんなジャパンドリームがあった。しかしそんな時代はとうに過ぎている。今アジア各国、特に東南アジアの人にとって近隣のシンガポールや中国の方がチャンスが大きい。

逆にいうなら、わざわざ日本に働きに来てくれる人はどんな人かというと、日本のアニメや漫画が好きな人がほとんどである。

むしろアニメと漫画しかない。

しかもアニメや漫画を読んでいる人は日本語の習得が早い。アニメは現地の言葉に翻訳されるが、漫画は日本語のまま海賊版が流れることが多いからかも知れない。かつて私は日本の漫画の吹き出しはもっと英語に翻訳しやすくするように横書きにするべきだと考えていたが、今はむしろ日本語表記のままの方がいいのかもしれないと考えている。

ジャンプ+が2023年から英語版を配信すると聞いたときは、ようやく国際展開するなと思ったが、これも危うく思えるようになってきた。もはや日本にいなくても最新のアニメと漫画を読める時代なのだ。この危機を早く知るべきかもしれない。

最近は中韓のアニメと漫画も人気が出てきており、Netflixが日本のアニメを制作する時代になっている。日本の覇権も徐々に崩れていく危険性は高い。

もはや日本は数ある国の選択肢の一つであり、しかもその優先順位はさして高くないことを自覚すべきである。残念ながら日本のお偉いさんは、外国人労働者にとって今でも日本は憧れの国であり、選別できる立場だと考えているらしい。

ちなみに就職条件に日本語検定1級を課している企業は多いが、日本人の私にも1級は難しい。こんな試験を課して一体何の意味があるだろうか?ちなみに日本人の私が下記の日本語検定の問題を解いたところ、半分しか正解できなかった。これは(多分)私の日本語能力が低いのではなく、問題が難しすぎる上に実用性がないからである(言い訳ではない)。

https://jqos.jp/minkan/nihongokentei/kakomon/qa1

最後に私は決して日本の未来を悲観しているわけではない。今でも日本の科学技術や観光面において素晴らしいものがあると思っている。ただ自己認識は早めに改善し、外国人の受け入れを積極的にするべきだと考える。

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