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自分の信念を自分自身で証明する-弱虫ペダルSPARE BIKE巻島裕介 4 読後感想-

レースがスタートした。部活での巻島しか知らない白岩達先輩はまだ早い、と巻島に総北ジャージを着せなかった。寒咲以外の周りをハラハラさせながらレースはスタート。なんなら今日のレースとってもいいぞ、と一緒レースに出た先輩に冗談交じりに言われ、巻島は言葉通りに先頭へおどり出す。あの限界まで自転車を倒す独特のダンシングで。
レースの行方は?壁の穴の謎は?
巻島裕介の入部にまつわるエピソードのクライマックス。

巻島が自分の信念、”自転車は自由だ”ということを自分の力で証明しました。誰も追いつけない速さで。本編で巻島が坂道にかけた言葉。

自己流で一番速かったらそれサイコーにカッコイイっショ
突破するっきゃないっショ

弱虫ペダル5巻より

この言葉は自分が登って登って登った先に掴んだ答え。
巻島の原点、そして信念がこのレースに詰まっていました。
足はガクガクで息も苦しい。それでもキモチイイ。少しずつ自分が解放されていくような巻島の登りから目が離せなくなります。

そして自分の本音を貫く事。
寒咲キャプテンから巻島へ、巻島から坂道へ。坂道も誰かに貫け!といつか誰かにバトンを渡す時が来るのでしょう。

表彰台の巻島は相変わらず愛想笑いがまったくできないでキモい笑顔を披露してます。私はこの笑顔は控えめで可愛く見えるんですけどね。

ここまでならかっこいい、いい話、なのですが最後に最大の落ちが待ってます。壁に開いた大きな穴。なぜ巻島は穴を開けたのか?鳴子のツッコミがないとこの謎は永遠に秘密のままでした。鳴子がいて良かった笑
SPARE BIKEの鳴子の存在はいつもピリっとスパイスが効いているけどなぜか癒されるんです。立ち位置が後輩だからですかね?
そしていつか坂道はあの穴を祀ってしまいそう笑

巻島祐介のスピンオフはここまで。次は新開隼人と福富寿一の中学生時代のお話です。
新開隼人1に続く。


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