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【ADVゲームレビュー】ある古民家の備忘録 / 持ち帰り謎 (2024)

ある古民家の備忘録

池袋ミステリータウンオリジナルグッズ"推理ファイルシリーズ"の第三弾。


内容紹介


ミステリータイムズ社の新人バイトである”あなた”は、池袋のとある古民家の調査を依頼された。
前任者の残した取材メモと間取り図を握りしめ、玄関に足を踏み入れた瞬間、あなたは直感的にこう思った。
この建物…『何か』変だ。

とてつもなく、嫌な予感がする。

ひっそりと佇む古民家の真実を、あなたは目撃することができるだろうか。

池袋ミステリータウン


解説/感想(ネタバレなし)


江戸川乱歩の邸宅が豊島区にあることから、作家デビュー100周年を踏まえて"池袋を「ミステリーの聖地」に!"をコンセプトに立ち上げられたまちづくりプロジェクト「池袋ミステリータウン」。
本作は、そのオリジナルグッズとして池袋の数店舗限定で販売されている持ち帰り謎シリーズの第三弾。
日々不可解な事件の真相を追いかけているミステリータイムズ社の書庫にある調査ファイルから、池袋近辺で起こった未解決事件の真相を探るというのがおおまかなストーリーである。

古民家を舞台にした謎、ということで、率直に言えば「変な家」を彷彿とさせる不動産ミステリー。
LINEを使ってストーリーを進行させていくスタンダードなオンライン謎解きではあるが、前任者の取材メモや不動産屋から入手した間取りを見ながら、違和感をもとにそこに隠された秘密を探る世界観はなんだかんだ魅力的だった。
殺人事件のような直接的に物騒なテーマではなくても、確実にいわくがあるであろう事故物件臭が充満していて、かえってホラーテイストは強まっていたのでは。

難易度が最高の上級者向け、想定推理時間90分と、シリーズ中での設定ハードルは高めだったものの、相性が良かったのか、特に迷う部分もなくその半分以内の時間でクリア。
謎解きのギミックとしてはもうひと捻り欲しかったのも本音だが、徐々に見えてくるストーリーが重要視されている印象なので、それで価値が下がるものではなし。
まぁ、あと少しこの世界観の中に浸っていたくはあったかな。

本作については通販サイトからの購入も可能。
池袋に土地勘がないと解けないという謎は出ないので、不動産ミステリーを解く側として体験してみたいならプレイしてみても良いかも。

#心に残ったゲーム

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