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【映画感想文】女性の幸せとは?『あのこは貴族』(山内 マリコ)

おすすめポイント

  • 1人の自立した女性としてブレずに生きていきたい、そう思える作品

  • 登場人物2人(美紀と華⼦)の生き方が素敵すぎる!

レビュー

    観やすさ ★★★★★
      怖さ ☆☆☆☆☆
   おもしろさ ★★★☆☆
   わくわく感 ★★☆☆☆
何度も観直したい ★★★★☆

あらすじ&感想

現実でもあるあるの自分の価値観や古い考え方を押し付けてくる大人。

うーん、Sakanaはあまり関わりたくない……。

“結婚するべきだ”
“子供を産むべきだ”
“女は家庭に入るべきだ”


など、自分が実際幸せだからあなたもこうした方が良いというアドバイスは善意ではあると思いますが、ただただ鬱陶しいこともありますよね。

一昔前よりも色々な選択をする人が増えてきているのでなおさらです。

自分はこう思う!こうあるべきだ!

という価値観の押し付けをする人は少なくなってきたようにも思いますが、一定数はいますよね。

芸能人のSNSのコメント欄なんてもはや無法地帯です。

今でも結婚報告をした芸能人のコメント欄には「子供まだ?」のコメントが必ず見られ、いかがなものかと思います。

ほっとけい!!

当人からしたらこの一言に尽きます(笑)

ありがた迷惑な話。

でもそういう価値観の中で、人は生きていかなければなりません。

その中でも人に影響されないぶれない軸が大切。

特に女性の生き方は、女性の社会進出と共に急激に変わりつつあるので、古い価値観と自分の現状とのギャップに悩む人も多いのではないでしょうか。

そんなことを考えさせられる作品です。

東京に⽣まれ、箱⼊り娘として何不⾃由なく成⻑し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華⼦。20代後半になり、結婚を考えていた恋⼈に振られ、初めて⼈⽣の岐路に⽴たされる。あらゆる⼿⽴てを使い、お相⼿探しに奔⾛した結果、ハンサムで良家の⽣まれである弁護⼠・幸⼀郎と出会う。幸⼀郎との結婚が決まり、順⾵満帆に思えたのだが…。⼀⽅、東京で働く美紀は富⼭⽣まれ。猛勉強の末に名⾨⼤学に⼊学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を⾒いだせずにいた。幸⼀郎との⼤学の同期⽣であったことから、同じ東京で暮らしながら、別世界に⽣きる華⼦と出会うことになる。
⼆⼈の⼈⽣が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。

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映画で印象に残っている場面は2か所。

1つ目は

美紀が幸⼀郎の前で爪を切る場面

です。

以下憶測なのでご了承ください。

幸⼀郎は家柄のこともあるため、結婚相手にはすごーく慎重。

しかし、“普通の男性”でもあるため、人並みに恋もしたいし、大人の遊びもしたい。

美紀には惹かれていたが、結婚相手には華⼦を選びます。

私には、幸⼀郎は美紀が自分の前で恥じらいもなく爪を切ったのを見て、彼女は自分の結婚相手にはなり得ないと確信したように見えました。

華子は幸⼀郎の前で決して爪を切ったりはしないでしょう。

もう1つは

1番最後の離婚後、2人が再開した場面

です。

幸⼀郎が華子を見ていたのに対し、華子は幸⼀郎を見ていませんでした。

幸⼀郎は華子に少し未練があるけれど、華子はしっかりと自分を持ってブレずに前に進んでいることが分かります。

華子は自分の幸せについて、思い悩みながらも自分で自分をしっかり見つめて自分で考え、結論を出しました。

ただただ素敵だと思いました。

自分の幸せ

について常に疑問に思うことが大切なのかもしれません。


そして箱入り娘でお嬢様の華子と貧乏でサバサバしている美紀。

絶対合わないと思いきや、2人の息は磁力の弱い磁石のようにゆっくり引き寄せあっていきます。

そこもグッとくるんですよね。

というよりは、

対照的だからこそ、お互いお互いを羨ましく思う部分があったんでしょうね。



1人の女性として自立してブレずに生きていきたい、そう思わせる作品です。


そして個人的には、この映画の雰囲気がめちゃくちゃ好き。

初めて予告を見たときに、とにかく雰囲気が好きで、つまらなくてもいいから絶対見にいきたいと思ったのを覚えています。

あとね、門脇麦×水原希子、まじでかっこいい〜。

そして美しい……。

女性におすすめの作品です!

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