温泉紀行(専用樽風呂でぬる湯を満喫:古湯温泉 旅館大和屋)
8月のうだる暑さからぬる湯を求めて佐賀県の古湯温泉に行ってきた。暑い時に熱い湯に入るのを好む通な人もいるようだが、今のところ私は暑い時にはぬる湯が良い。
今回は公共交通機関を使って行くことにした。新幹線で福岡駅まで行き、そこから特急電車に乗り換えて佐賀駅に向かう。佐賀駅からはバスを利用することになる。
佐賀駅に着いたのがちょうど昼前。事前に調べておいた駅近くの「ビッグワン」というラーメン屋さんで昼食をいただいた。見た目よりしっかりした味のスープに脂の甘さが絶妙でとても美味しかった。佐賀ラーメン恐るべし。
駅に隣接してSAGAHATSUという飲食店が集まった小洒落たエリアもあり、こちらも機会があれば利用してみたいと思った。
これまた駅に隣接した綺麗なバスセンターからバスに乗車し、1時間弱揺られると古湯温泉に到着。
チェックインの時間までカフェで時間でも潰そうと考えていたのだが、入ろうと予定していたカフェが臨時休業であえなく断念。昼食を食べるようなお店はあるようなのだが時間潰しには少々入りづらい。結局自販機で数年ぶりにコカコーラを購入し日陰で涼みながら読書をして時間を潰すことにした。
チェックインの時間になったので今日お世話になる旅館大和屋さんへ向かう。
今回は日頃の疲れを癒そうと贅沢な部屋をとってみた。
部屋に入ってまず目に付くのが大迫力のオーディオ機器である。このオーディオ機器でレコードを聴くことができるのだが、使い方が書かれた説明書もあるためレコード初心者の私も実際に使ってみることができた。あまり音楽に詳しくない私でも普段聴く音と全然違う!と感じたので、オーディオやレコードに興味のある方は是非宿泊してみてもらいたい。
そしてもう1つの目玉。客室備え付けの専用樽風呂だ。
泉質はアルカリ性単純温泉、湯温は38度となっている。源泉100%掛け流しとなっているが0時から5時ぐらいまでは古湯温泉の決まりで温泉の供給がストップするとのことだった。その時間帯は手動で湯船を加温することもできるようになっている。
温泉はサッと肩まで浸かれる温度で気持ちが良い。夕食まで出たり入ったりを繰り返してしっかり堪能した。好きな時に好きなだけ入れるのはかなりの贅沢であることを実感した。
夕食も佐賀の食材がふんだんに使われており、大変美味しかった。
私が宿泊した日は九州の日向灘でちょうど地震があり、アラームにびっくりしたのだが特に揺れは感じなかった。そのことを談話室でコーヒーを飲みながら宿のご主人に話してみたら、このあたりは地盤が硬いことでも有名とのことだった。
朝食には気さくな旅館のご主人が談話室にてコーヒーや紅茶を淹れてくれるサービス券が付いているので是非利用してもらいたい。
今回は贅沢なプランだったが温泉も食事も期待通りだった。
本旅館の利用にはひとつ注意点があって、源泉掛け流しになっているのは客室風呂と貸切風呂のみで内風呂と露天風呂は循環式らしいということだ。源泉掛け流しを目的で行く場合は注意されたし。
おしまい