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温泉紀行(武雄温泉駅から徒歩圏内の自家源泉掛け流しの宿:武雄温泉 湯元荘 東洋館)

前回からの続き

古湯温泉に宿泊した翌日同じく佐賀県内にある武雄温泉に向かった。佐賀駅から武雄温泉駅までは特急に乗れば20分程度で行くことができる。せっかく佐賀県まで来たのだからもう一泊というわけだ。

今回宿泊する東洋館は武雄温泉駅から徒歩10分程度で到着できるのだがチェックインまで時間があったので近場をブラブラ散策して時間を潰すことにした。

国指定重要文化財 楼門
国指定重要文化財 武雄温泉新館

武雄温泉新館は夏は蒸し風呂状態になっているので見学するのなら涼しい時期が良いだろう。

武雄温泉 元湯

現在使用されている建物で日本最古の温泉施設である元湯もここにあるのだが猛暑の中浸かるには泉温が高めだったのと循環湯ということもあり今回は見送りとした。

東洋館は徳川時代には参勤交替の脇本陣を勤め宮本武蔵が五輪の書の想を練ったとされる由緒ある宿であり、大浴場の男湯女湯にもそれぞれに武蔵、お通の名が付けられている。実は今回目的の浴場はこの大浴場ではない。こちらの大浴場は循環湯となっており源泉掛け流しにこだわってしまうとやや物足りないところがあるのだ。

東洋館にはもうひとつ17時から利用可能になる浴場があり、こちらが今回の目的の浴場となる。こちらは加水、加温無しの源泉掛け流しとなっている。

泉質はアルカリ単純温泉で無色無臭のさらりとした肌ざわりの湯となっている。湯船の湯は思ったよりも熱くなく40度前後に感じた。湯口からは投入量は少なめだが熱めの湯が投入されていたので利用開始時間や投入量を調整して100%掛け流しで浸かれる湯温にしていると思われた。

幸運なことに私が利用している間は独泉してゆっくり浸かることができた。大浴場の方が開放的でチェックイン後にすぐに利用できることもあり、源泉掛け流しにこだわらない人はそちらを利用するのだろう。

嬉しい誤算だったのが食事がとても美味しかったことだ。リーズナブルに宿泊できたので正直あまり期待していなかったのだがとても満足することができた。

あらだき、好きなんですよね
大ぶりな茄子がトロトロで絶品
旬な料理も
菱焼酎 菱娘

夕食では佐賀県でしか作られていない菱(忍者が使うまきびし)で作った珍しい焼酎を飲むことができた。口当たりはサッパリしているのだが、飲み終わりが実に甘露。夏にキリッと冷やして飲みたいと思わせる焼酎だ。気に入ったので後日通販で購入したのだが現地の方が安かったと思うので手荷物に余裕があるのであれば現地購入をお勧めする。

東洋館は公共交通機関でのアクセスが抜群でありながら、源泉掛け流し温泉に入れて料理も美味しく一人客もリーズナブルに宿泊できるお勧めの宿である。

おしまい

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