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温泉紀行(1300年前の開湯時からの源泉を利用している高温泉:泉薬湯温泉津温泉元湯)

昼休憩を挟んで薬師湯の向かいにある元湯に行ってきた。こんなに近いのに薬師湯と元湯で源泉が異なるのも不思議である。

脱衣所には常連さんの湯具を置く場所があったりとザ・公衆浴場といった趣だ

元湯は明治5年の浜田地震で湧出し始めた薬師湯より歴史が古く、なんと1300年前には開湯していたと伝えられている。その時の源泉が今も使われているというので驚きである。

泉質はナトリウム-塩化物温泉。源泉温度は約50℃。加水なし加温なしの100%源泉掛け流しとなっている。

番台のおばちゃんから初めての人用に入浴の仕方が書かれた紙をもらう。「熱い湯」、「ぬるい湯」、「初めての方用」の3種類の湯船があり、まずは初めての方用から入るように説明を受けた。

天井が高い浴室は鉄を思わせる温泉香が漂っており、常連客と思われる先客が2名ほど湯船から出て寛いでいた。

3つある湯船の温度はそれぞれ「熱い湯」が46〜48℃、「ぬるい湯」が42〜44℃、「初めての方用」が38〜40℃となっている。湯はどれも白濁しているが熱い湯、ぬるい湯が一段濃い色をしているように見えた。

とりあえず「初めての方用」でかけ湯を済ませ湯船に入ってみる。うむ、これは問題なく入れる熱さだ。

体が慣れてきたので「ぬるい湯」に移動してみることにした。湯船のどのあたりが熱いか壁に説明書きがあったので温度が一番低いと思われる場所から足を入れてみる。

熱いっ!全然ぬるくないっ!が入れないことはない。肩まで浸かってみる。うーん、沁みるぜ。

次は「熱い湯」にチャレンジだ。こちらも湯口から遠い方から足を入れてみる。湯船は階段上になっており1段目に足を浸けた感じいけそうな気がした。一気に湯船の底まで足を進めてみる。

ああぁぁぁぁあっつっ!!!いや、痛い!!!

湯船の上と下でかなり温度差があったようで腰まで浸けたところでUターンしてしまった。これは肩まで浸かるのは無理なのでは?と思い一旦「初めての方用」まで引き下がる。

その後、浴室内で体を冷ましたり「初めての方用」と「ぬるい湯」を行き来しながら湯を満喫し、最後に「熱い湯」に再チャレンジすることにした。

どのくらいの熱さ、いや、痛さになるかは予測ができている。

人間、予測ができれば耐えられるものだ。ツァーーー!!

足を入れると一気に湯船の深いところまで進む。痛さを我慢する。1秒、いや0.5秒だったかもしれないがとりあえず肩まで浸かることができた。

いやー、大満足。

温泉は最高だったし温泉通りには何軒か気になった飲食店も見つけたので今度は是非泊まりでゆっくりしたいと思った。

おしまい

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